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『忘れてるかと思った』



亮「忘れるわけないよ」


そう笑う亮平は、あの頃よりはるかにかっこよくなっている



『大人になったね、私たち』


亮「ねー笑」


『ん、おいしい』



あの頃とちっとも変わらない味



子供だったからちょうど良かったのかもしれないけど


今となっては甘すぎるくらい


『こんなに甘かったっけ』


亮「甘すぎるくらいが良いんでしょ?笑」


『うん、すごいおいしい』





亮「そんなに考え込まなくてもいいと思うよ」


『え?』


亮「好きって言われて、Aが困ること何もないんだよ」



『怖い、私の行動で目黒さんを傷つけたらどうしよう』


亮「目黒は強いから大丈夫。それにAもそんなことしないよ」


『ありがとう』



少し心が軽くなった



残っているプリンを口に運ぶと

甘すぎたプリンが、今度はカラメルが混ざっていて



先程より苦くて、でもやっぱり甘かった

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作者名:Ryon | 作成日時:2021年1月4日 1時

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