ゆり組？いいえ、ひまわり組です 2 (ページ26)

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ペットボトルの水2本持って帰ってきた亮平

亮「はい」

『てんきゅー』

亮「眠気覚めちゃった？」

『覚めちゃった』

亮「だよね笑あ、久しぶりにプラネタリウム天井に映してみる？」

『え！まだあるの！？』

それは、子供の頃亮平の家に泊まった時

私がどうしても眠れなくて

亮平がそれを気にして、買ってもらったばかりの部屋用プラネタリウムを天井に映してくれた

とても綺麗で、あんなに眠れなかったのに気づけば夢の中だった

突然、部屋の明かりが消える

『えっ』

亮「ごめん、急に消して」

そう聞こえた瞬間、天井一面に満点の星空が

『うわぁ…綺麗』

亮「まだ綺麗に映るね」

2人してベッドに寝っ転がりながら天井を見上げる

『私ね、亮平があの時プラネタリウム映してくれたから、プラネタリウム大好きになってね

お母さんに展望台のプラネタリウムに連れてってもらったことがあるの』

亮「うん」

『でもね、なんだか落ち着かなくて。もちろん綺麗だったし、説明とかも一生懸命聞いてたんだけど

でもやっぱり亮平の部屋の方が好きだったなぁって思ったの覚えてる』

亮「そんなに好きなら言ってくれればよかったのに。すぐ映せたよ笑」

『私も忘れてたの笑その1回きり展望台にも行ってないし。

だからこんなに綺麗だったなんて忘れてた、』

忘れてた思い出が蘇って、懐かしくて

亮「A？

泣いてるの？」

亮平が私の頬に触って初めて

自分が泣いてるのに気づいた