溺愛されてる声優さんは【蒼井翔太】4

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｢だから言ってるじゃん、全通したいの、行きたいってなんで聞いてくれないの！｣






｢お前自身の仕事もギリギリのところで詰めて頑張ってるのにそれ以上に求めるか？は？！馬鹿野郎！東京公演とギリギリ福井公演はスケジュール合わせるが、ほかの公演は諦めろ！馬鹿野郎！俺だって暇じゃないんだからくだらない事で電話かけてくんな！｣








その言葉と同時にぶちっと電話が切れる。







｢ありえない…｣






周りの目なんてどうでもいい。







今はそれどころじゃない。







｢ツアーってなんなの…！｣






FCイベントで発表があった全国ツアー。






私は全通をするためにマネージャーに電話をしてスケジュールを合わせてもらおうとしたが怒られた。






｢大体、翔太兄も翔太兄なの！急すぎお金無い。｣






｢な、なーちゃんもう少し声を落とさないとほかの方にバレちゃいますよ…？｣







｢もーいいよ！ていうかかえるー。もーやだ翔太兄とマネージャーも馬鹿ばっかりありえない｣







｢なーちゃん帰れます…？｣







｢…あー電車わかんない、最悪。…君はもう帰るの？｣






物販の時からずっと並んでた女の子。





席も隣同士で会場から出てくる際も一緒に出てきた。






もちろん例のプレゼントももらって。








｢私は帰ります。｣






｢そっかぁ、私翔太兄のところいってくるーそれじゃあね。今日はありがとうー。｣







｢こちらこそ素敵な時間ありがとうございました！まさかなーちゃんと1日過ごせるなんて…本当に大切な宝物です！ありがとうございました！｣







｢こちらこそだよーいい経験できた、怒られても悔いなしだよ｣






｢はい！あ、あの、アニサマ行きます！二日目！｣







｢あーそーなの？今度は蒼井翔太のオタクしてないなーを楽しみに気をつけて見に来てね、楽しませてあげる。｣







｢は！はい！お疲れ様でした！ありがとうございました！｣







｢ばいばーい。｣






私は手を振りながらさっきのファンの子と別れた。






さて…怒られに行こうか←







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