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ep.5 ページ5

3週間後、糸師冴率いるU-20日本代表vs青い監獄選抜
が、開催されるらしい。


『イトシサエって知らない人なんだけど』

「Aちゃん知らないの?」

『ひゃっ...ば、蜂楽』


本日も食事を作り上げ
みんながご飯を食べている様子をコックコートを着て
見つめていたら横から声をかけられた。


「にゃははびっくりした?」

『後ろから声をかけるのやめてくださいっ』

「ひゃっ、てAちゃん絶対お嬢様でしょ」


コック帽をぎゅと握りしめて蜂楽を叱っても
彼にはあまり効かない。
というか彼もあんまり人の話聞かない。

ここ、ブルーロックにきて数日経つが
一つわかったことがある。

ストライカーとはエゴイストの塊なのだ。
つまり自分が絶対でそれ以外は特に気にしない。


『はぁ...私のことはいいんです。
それより食事は良好ですか?』

「うん、何か高級そうな料理ーって感じの味だけど
普通に美味しいよ」

『ふ、普通ですか?』


何を言ってるんだこの人。私はミシュラン2つ星の
超高級店のソース担当(ソーシエ)を任されたこともあるのに。

「イトシサエのこと聞きたい?」

『私が聞きたいのは食事の意見だけです。』

「んじゃ俺の席くる?」





『皆さんこんばんは。食事はどうですか?』


ちょうどそこら辺で座っていた蜂楽の元チームメイト
チームZのメンバーが集まっていた。


「このタルタルソースがかかった白身魚サイコー
煩悩うまし」

「はー料理上手の女の子、彼女にしてー」

「にゃはは、Aちゃんモテモテー」


私はコックコートを脱いで彼らの席に腰をかけた。
彼らは試合の外では一般の男子高校生だなと思う。


「高級店の味って感じだな」

『それは蜂楽にも言われました』

「俺らは育ち盛りだからな、
どちらかといえば大衆料理の味の方が好みだけどな」


千切がそう言いながら野菜炒めを頬張っていた。
それもブランデーでフランベしている。
香りがしっかり野菜に移っているし、うまみを閉じ込めた。


『...大衆料理は、安さや早さが売りです。
商品をより多く提供するために、行程を省いていくんです。

妥協と、ニーズの間を取ってるんです』


ブルーロックでは時間もある、食材に対しての予算もある。
なのに大衆料理の味がいいだなんて...。


「お前、あんまり安い飯食ったことないんだろ」

『セオリーは知ってます』

「はあ、そうじゃなくてさ」




大衆料理なんて知らないよ

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きゅんた(プロフ) - たるとさん» 初コメありがとうございます〜!誤字ってますね〜!指摘ありがとうございます♡主人公総受けなんでまだまだ関係拗れていったらいいなあ〜!!! (2023年1月30日 2時) (レス) @page17 id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - 初コメ失礼します!!いつも楽しく読ませてもらってます!!玲王との展開も楽しみですしカイザーとの関係最高すぎます〜!!あと少し気になってしまったのですがティラピスじゃなくてピラティスな気がします!!細かくてすみません汗 (2023年1月30日 1時) (レス) @page17 id: 33239378f6 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - まるさん» 報告ありがとうございます〜!外しました! (2023年1月28日 13時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ! (2023年1月28日 7時) (レス) @page1 id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゅんた | 作成日時:2023年1月21日 22時

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