ep.20 ページ20
唖然にとられた私とレオにぺろり、と舌なめずりした
凪はんー、と間の抜けた声でそう言った。
「やっぱわかんないや。レオ、トレーニング戻ろうよ」
「は？おい凪！」
凪はぐいぐい、とレオの腕を引っ張って2人は更衣室を後にした。なんだったんだ。
『(凪もカイザーもレオも自分勝手すぎない？)』
昨日からの出来事でキャパオーバーしたわたしは
その場にへなへな座り込んでしまった。
さすが、世界一のエゴイストを生む施設なだけある。
『隙だらけなのか、私。これからは気をつけよう。』
ーー
ドイツvsイングランド戦は
ドイツが勝った。試合を見ていたけれど、潔は本当にすごいなと思った。周りから見れば雪宮が決定点を決めたみたいに見えるけど、潔のお膳立ては完璧だったな。
完璧に仕込んだ食材が、完璧に皿の上に乗った感覚だ。
気持ちいいだろうな。
『レオ、凪は負けちゃったのか』
それでも点を決めたりアシストしたり、それだけで
BLTVを見ていた各プロチームから年俸という名の
格付けをされるのが今回のネオエゴイストリーグだ。
「A、A。」
今日もある程度の仕込みを終えたところで、
気分転換にブルーロックの施設をうろちょろとする。
途中気になった場所は掃除したりしていて
最近の私はシェフなのかマネージャーなのか分からないな。
そんな自分が、嫌ではないことにも
薄々気づいているのだけれど。
前方から私の名前を呼んだのは黒名だった。
デカい男が多い中、黒名は目線が変わらないから
少し安心する。
『どうしたの黒名、あとイガグリ』
「付け足したように言うなよな！」
ある部屋の前で座り込んでいた2人はちょいちょいと
私を手招きした。
「潔、インタビュー受けてる」
『え？ああ、ほんとだ。』
黒名とイガグリの間に座って潔のインタビューに
聞き耳を立てる。
「俺は俺のゴールで勝ちたい。
そのエゴを譲る気はありません。」
黒名とイガグリが口の端を上げていて
私もつられて笑ってしまう。潔らしいな。
『ところでイガグリはいつ試合出るの？黒名はこないだ出てたけど。』
「な！次だよ次ぃ！今に見てろよお前〜」
「A見てたの？サッカー興味ないんだと思ってた。」
私はそんな黒名の言葉にそうだったんだけどね、と
呟いたところで潔が部屋から出てきたのだ。
「あれAさん。」
『お疲れ有名人』
ほのぼのとした日常
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きゅんた(プロフ) - たるとさん» 初コメありがとうございます〜！誤字ってますね〜！指摘ありがとうございます♡主人公総受けなんでまだまだ関係拗れていったらいいなあ〜！！！ (2023年1月30日 2時) (
レス) @page17 id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも楽しく読ませてもらってます！！玲王との展開も楽しみですしカイザーとの関係最高すぎます〜！！あと少し気になってしまったのですがティラピスじゃなくてピラティスな気がします！！細かくてすみません汗 (2023年1月30日 1時) (レス) @page17 id: 33239378f6 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - まるさん» 報告ありがとうございます〜！外しました！ (2023年1月28日 13時) (レス) id: 7cf9bc3205 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年1月28日 7時) (レス) @page1 id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅんた | 作成日時：2023年1月21日 22時
