溺れる。-inym- ページ34
Ryosuke side
これでもか、という程にぎらぎらと照りつける太陽。
その光を真っ直ぐに受けて火傷しそうなほど熱を帯びる砂浜。
キラキラと光を反射しながら押し寄せては引いて行く波。
そして、ひとりでそそくさとパラソルを立て、その下でバテている俺。
「おい山田、こっち来いよ！」
こんなクソ暑い中、自ら日に当たりに行く馬鹿がいるかよ。
心の中で毒づく。
「俺、パスで。」
大体俺、泳げねーし。
パラソルの下、海へ一直線に走って行く仲間を見ながら、さっき買ったコーラを飲む。
この暑さでは、キンキンに冷えたコーラもすぐぬるくなってしまう。
「はぁ。」
思わず、ため息をついた。
だから嫌だって言ったんだ、海なんて。
大学のサークル仲間で、夏らしいことがしたい！なんて誰かが言い出したのが事の発端。
夏といえば海！という安易な考えに至った彼らは、あっという間に計画を立てた。
その素早さを、他で活かせないものか。
こんな暑い中、せっかくの休みに海なんて行きたくない。
冷房の効いた快適な自分の部屋で、一日中ゲームでもしてた方がよっぽど幸せだ。
そう思った(今でもそう思っている)俺は、当然誘いが来た時は断ったのだけれど。
仲間たちの巧みな口車に乗せられて、結局まんまと連れてこられてしまった。
一応、彼らの名誉のために断っておくと、俺は彼らが嫌いなわけではない。
一人一人は素直でいい奴だ。
けれど、俺はこういうノリがあまり得意ではないのだ。
キャッキャとはしゃいで打ち寄せる波と追いかけっこ。
やっぱり魅力的には思えなかった。
もう一口、コーラを口に運んでごくりと飲み込む。
しゅわしゅわ、もうすでに少し抜けてしまったゆるい炭酸を喉に感じた。
「はぁ。」
そうして2回目のため息をついたときだった。
「え、」
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りょんな - なななさん» ありがとうございます！できるだけ更新していくつもりですので、また読みにいらしてください！ (2018年7月21日 22時) (
レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - おかえりなさい！作品毎日欠かさず見てます！更新がんばってください(*´Д`*) (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9722a33cb3 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - いのあやりんさん» ありがとうございます！1年も経っているのに覚えていてくださる方がいらっしゃってほんとに幸せ者です…。更新頑張ります！また見にいらしてくださいね♪ (2018年7月20日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
いのあやりん(プロフ) - おかえりなさい！りょんなさんの作品大好きで、また読めるんだと思ったら嬉しくてついコメントしてしまいました(笑)更新頑張ってくださいヾ(≧▽≦)ﾉ (2018年7月20日 16時) (レス) id: 927e799c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りょんな | 作成日時：2018年7月19日 21時
