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「…んなわけ、」



頭に浮かんだ自分の考えを小さな声で否定したとき、



「あれ?」



聞き慣れた声が背中の方から聞こえた。


どくん。
心臓が嫌な音をたてる。
そんなわけない、このタイミングで、彼がここにいるなんて。


でも、聞き間違うはずがないのだ。
大好きだった彼の声を。


恐る恐る振り返るとそこにはやっぱり、今いちばん会いたくて会いたくなかった彼がいた。



「久しぶり。」



優しく笑うその表情は、昔より大人っぽくなっていたけれど、それでも彼のままだった。



「あ、…うん、久しぶり。」



言葉に詰まってしまう。
さっきまであなたのことを考えていました、なんて、言えるはずもない。



「元気にしてた?」



彼は更に会話を続ける。



「う、うん。」



ドギマギしてしまう俺。
…動揺してるの、ばれてしまわないだろうか。


そんな不安に駆られたとき、ふわりと柔らかな風が吹いて、彼の匂いを俺に運んだ。



「…え、」



…違う。


鼻に届いた彼の匂いは、くらりとするような甘さもなければ、中毒性もない。


その代わり、なんだか爽やかで、ほんの少しオトナの要素を足したような、そんな感じの匂いがした。


あの頃とは全く別の匂い。

・→←彼の匂い。-??ym-



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りょんな - なななさん» ありがとうございます!できるだけ更新していくつもりですので、また読みにいらしてください! (2018年7月21日 22時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - おかえりなさい!作品毎日欠かさず見てます!更新がんばってください(*´Д`*) (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9722a33cb3 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - いのあやりんさん» ありがとうございます!1年も経っているのに覚えていてくださる方がいらっしゃってほんとに幸せ者です…。更新頑張ります!また見にいらしてくださいね♪ (2018年7月20日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
いのあやりん(プロフ) - おかえりなさい!りょんなさんの作品大好きで、また読めるんだと思ったら嬉しくてついコメントしてしまいました(笑)更新頑張ってくださいヾ(≧▽≦)ノ (2018年7月20日 16時) (レス) id: 927e799c3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょんな | 作成日時:2018年7月19日 21時

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