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「シャワー借りるね。」
「うん。」
まだ少しぼんやりしながらも、すたすたと歩いて脱衣所へ向かうやまちゃん。
俺が、やまちゃんが寝てる間にシャワーを浴びていたことに気づいたんだろう。
もし俺がまだだったら、確実に俺に先に行くように勧めただろう。
本当に察しが良くて優しい人だと思う。
やまちゃんがお風呂場へ入ったのを確認してから、そっと着替えを置いておく。
やまちゃん用の部屋着だ。
もともとは俺の服だけど、いつの間にかやまちゃん専用になっていた。
“ふふ、けいととおんなじ匂いになった”
いつか、そんなことを言っていたのを思い出す。
俺と同じシャンプーを使って、俺の服を着たやまちゃん。
確かに同じ匂いだけど、でも違うよ。
やまちゃんは、やまちゃんだよ。
やまちゃんの普段の香水の匂いも好きだけど、やまちゃん自身の匂いが俺は1番好き。
ああ、またやまちゃんに気持ち悪いって言われちゃうや。
言うのはやめておこう。
「ふふ、」
思わず笑ってしまった。
やまちゃんの行動が手に取るようにわかるから。
きっとやまちゃんも同じだろう。
俺が何を考えてるか、何を伝えたいかなんて、きっと全てお見通しなんだ。
だから、きっと気づいている。
俺のやまちゃんへの気持ちがどんなものなのか、やまちゃんはもう知っているはずだ。
そしてやまちゃんの気持ちが俺と同じことだって、俺は知ってる。
この気持ちは言葉にすべきだと、そう言われるかもしれない。
でも俺は、言葉にして確かなものにしなくても、繋がっていられるこの関係が好きなのだ。
だって、奇跡のようなものだと思うから。
あ、でももし、やまちゃんに何か伝えるとしたら。
“好き”なんかではなくて、
“ありがとう”って言いたいと思う。
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言葉にしなくても通じ合っているふたりが書きたかったんですが、だいぶ迷走しました。
難しいですね…文才が欲しいです。
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りょんな - なななさん» ありがとうございます!できるだけ更新していくつもりですので、また読みにいらしてください! (2018年7月21日 22時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - おかえりなさい!作品毎日欠かさず見てます!更新がんばってください(*´Д`*) (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9722a33cb3 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - いのあやりんさん» ありがとうございます!1年も経っているのに覚えていてくださる方がいらっしゃってほんとに幸せ者です…。更新頑張ります!また見にいらしてくださいね♪ (2018年7月20日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
いのあやりん(プロフ) - おかえりなさい!りょんなさんの作品大好きで、また読めるんだと思ったら嬉しくてついコメントしてしまいました(笑)更新頑張ってくださいヾ(≧▽≦)ノ (2018年7月20日 16時) (レス) id: 927e799c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りょんな | 作成日時:2018年7月19日 21時