お見通し。-ktym- ページ22
Keito side
仕事終わり、久しぶりにやまちゃんとふたりきりでご飯を食べに行った。
真面目な話をしたり、お酒も飲んだりして、とってもいい雰囲気だった。
お酒もほどよく回ってきた頃、個室だったこともあってか、やまちゃんがうとうとし始めて。
起こそうかとも思ったけど、多忙なやまちゃんのことだ、あんまり寝れていないんだろう。
ここはそのまま寝かせてあげよう。
そう思ってそのまま放っておいたのだけど、一向に起きる気配がなかったため、俺はそのままやまちゃんを“お持ち帰り”したわけだった。
…決して、変な意味じゃないからね?
と、まあそんなこんなで今俺の家のソファーにはすやすやと眠るやまちゃんがいる。
相変わらず綺麗な寝顔。
ほぼ毎日顔を合わせるけど、未だに彫刻みたいだ、なんて思う。
と、そんな風にやまちゃんに言ったら絶対に気持ち悪いと言われるようなことを考えていたら。
「んんー、よく寝たぁ、ってあれ?
ここ、…けいとの家?」
やまちゃんが、ぱち、と目を覚ました。
「うん、そう。
やまちゃん寝ちゃったからとりあえず俺の家連れてきたけど…どうする?タクシー呼ぶ?」
わかりきっていることを聞いたな、と自分でも思った。
こういうとき、やまちゃんは大抵泊まっていく。
次の日の仕事があまりにも早いときは別だけど、明日はオフだとさっき話していた。
それなのに、俺がわざわざそんなことを聞いたのは、
「ううん、泊まってく。」
この言葉が聞きたかったから。
泊めて?でも泊まってもいい?でもなく、泊まってく。
俺には拒否権がないのだ。
やまちゃんは俺が拒否しないのを知っててそういう言い回しをする。
もし俺が何らかの理由でやまちゃんを泊められないときは、やまちゃんはそれを察してきっとはじめから帰ることを選択していただろう。
やまちゃんが俺のことを理解してくれていることを実感できるのが、やまちゃんの“泊まってく”という言葉なのだ。
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りょんな - なななさん» ありがとうございます!できるだけ更新していくつもりですので、また読みにいらしてください! (2018年7月21日 22時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - おかえりなさい!作品毎日欠かさず見てます!更新がんばってください(*´Д`*) (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9722a33cb3 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - いのあやりんさん» ありがとうございます!1年も経っているのに覚えていてくださる方がいらっしゃってほんとに幸せ者です…。更新頑張ります!また見にいらしてくださいね♪ (2018年7月20日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
いのあやりん(プロフ) - おかえりなさい!りょんなさんの作品大好きで、また読めるんだと思ったら嬉しくてついコメントしてしまいました(笑)更新頑張ってくださいヾ(≧▽≦)ノ (2018年7月20日 16時) (レス) id: 927e799c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りょんな | 作成日時:2018年7月19日 21時