JUMPの愛され赤色さん。- 4 -

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Ryosuke side



「…そっか。」



終わった。


このおかしな関係も、俺の片思いも。


もうこんな辛い思いをしないで済むのだから、
気持ちは晴れ晴れするはずで。


呆気なく、そっか、と言った君に、
それ以上のことを期待する理由なんてない
はずなのに。


…なぜか、心臓をぎゅうっと掴まれたように、
苦しくなった。


でも、そんな表情を見せるわけには
いかないから、
君に背を向けて歩き出そうとしたとき。



「…じゃあ。」



君が、口を開いた。



「代わりじゃなければ、いいの？」



山「…え？」



その言葉に、ぴたりと足が止まる。


それを狙っていたかのように、
君は、俺の手を掴んでぐいっと引き寄せた。


よろけて、君に抱きつく形になってしまう。


ふわりと香る、大好きな香り。



「ねぇ、代わりじゃなくてさ…。

本当に、俺の恋人になってよ。」



その香りに包まれながら聞いた言葉は、
どうも現実味がなくて。



山「…どういうこと？」



なんて、聞いてしまった。



すると君は、なぜかにっこり笑って。



「俺の好きな人は、ずっと…山田だよ。」



そう言った。


ねぇ、これ、本当に現実？


わからない、もうなにもわからない。


けど…言わなきゃ。


ずっとずっと前から、
隠し続けてきたこの気持ちを、
君に伝えなきゃ。


もう、偽らないから。


…本当の俺だけを見て。



山「好き。

俺も、好きだよ。

…大ちゃん。」



真っ暗だった夜空には、いつの間にか、
ぼんやりと月が浮かんでいた。


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玲様、リクエストありがとうございました!!

cpはおまかせ、とのことでしたので、
最後までわからないようにしてみました。
実はタイトルがヒントだったり…！

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