JUMPの愛され赤と青。

・ ページ31

Ryosuke side



中「山ちゃん。」



裕翔にそっと手を引かれ、



山「ゆう、と…？」



いつの間にか裕翔の腕の中にいた。


抱きしめられてる…？



中「山ちゃん、好きだよ。」



小さくそう呟いた裕翔の声は、
いつもよりなんだか低くて。


心臓がうるさく音を立てる。



知「あーっ、抜け駆け禁止！」



今度は知念が俺と裕翔を無理やり
引き剥がして、俺に抱きつく。



知「涼介。

僕も涼介が好き。」



知念の澄んだ瞳は、まっすぐに俺を見ていて。


引き込まれそう。そう思ったとき、



岡「山ちゃん。」



後ろから、また違う人の声がした。


知念は、俺に声をかけた圭人の様子を見て、
俺に抱きつくのをやめたけど、
手は繋がれている。



岡「俺も、山ちゃんが好きなんだ。」



柔らかく笑った圭人に、
また胸がドキッとして。


さっきの知念の言葉の意味が、
ようやくわかった。


みんな、本当に俺のことを
好きでいてくれてるんだ。



中「山ちゃん、どうする？」



え？



知「だから、誰を選ぶの？」



えぇ？



岡「山ちゃんは、誰が好きなの？」



そう聞いてくるみんなの顔は、
どこか楽しそうで。


まるで、俺の答えを知ってるかのよう。


え、俺の答えは何かって？


それは…



山「みんな。

俺は、みんな好き。」



メンバーとしても、もちろん好きだけど。


ひとりひとりにこんなにも、
ドキドキしてるんだもん。


やっと気づいた、この恋心。


こんな答えは、普通の恋愛なら
許されないだろう。


でも、いいの。


きっと7のみんなは、
俺がこう言うとわかってたはずだから。



岡「はは、やっぱり？」



知「涼介、俺らのこと大好きだもんね。」



山「うん！」



みんなの笑顔に、俺も笑顔になる。



中「じゃあ、俺らみんな、
山ちゃんの恋人ってこと？」



山「ふふ、そういうことでいい？」



中「もちろん。」



俺に微笑む裕翔にまたキュンとして。


3人も恋人がいたら、
俺、ドキドキしっぱなしだなぁ。



知「で、恋人になったってことは、
いいんだよね？」



え？



山「な、なにが？」



中「俺、ちゃんと言ったよね？

止められなくなるって。」



岡「楽しくなりそうだね、山ちゃん。」



大好きな人たちに囲まれた毎日は、
今日からまた一段と幸せな日々に
なりそうです。


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夏様、リクエストありがとうございました！

一方通行。-arym-→←みんな好き。-7×ym-

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