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プレゼントは…。-inym- ページ16

Kei side


__ピンポーン


只今、23:59。


突然鳴り響いたインターホンの音。


ついさっき仕事から帰ってきた俺は、
お風呂に入ってさっさと寝ようと思っていた
ところだった。



伊「誰だよ、こんな時間に…。」



寝たフリをして、
出るのをやめようかと思ったけど、
とりあえずインターホンの画面を
覗いてみたら。



伊「え!?」



そこには…思ってもみなかった人の姿。


…なんで山田がここにいるの?


慌ててドアをに駆け寄って、
ガチャ、とドアを開けると。



山「伊野尾ちゃん。」



伊「え、ちょ、山田…」



ドアを開けた瞬間に抱きついてきた山田が
言ったのは、



山「誕生日おめでとう!」



この言葉。


パッと時計を見ると、0:00。


6月22日ぴったり。


うそ、なんで?


完全に思考停止。


こんな時間に、片思い中の人が自分の家に
来て、驚かない人なんかいないだろう。


驚いて固まっている俺に抱きついたまま、
山田は俺をキラキラした目で見上げて。



山「ね、今日祝ったのって俺が最初?」



そんなことを聞いてきた。


なんとか頭を動かして、質問に答える。



伊「もちろん。」



今日までに、ラジオとか、
撮影現場とかで祝ってもらったりしたけど、
今日祝ってくれたのは山田が初めてだ。



山「ふふ、よかったぁ。」



嬉しそうに微笑む山田は、
本当に天使みたいで。


これは夢なんじゃないかと思えてくる。


…っていうか、その前に!


そういえばここは玄関先。


いろいろ聞きたいことはあるけど、
とりあえず。



伊「中入ろう。」



山田の手をとって、家の中へ入り、
一緒にソファに座る。



伊「最初に祝うために、
こんな時間に来てくれたの?」



山「うん!」



眠そうな素振りなんか一切見せずに、
大好きな笑顔を見せてくれる山田。



伊「なんで俺なんかのために…?」



山田も、疲れてるはずなのに。


俺なんかのために、
夜中に俺の家まで来てくれるなんて。


でも山田は、この問いには答えずに、
俺を真剣な顔でまっすぐ見つめて。



山「ねぇ、伊野尾ちゃん。


プレゼントは、俺…って言ったらどうする?」

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りょんな - 玲さん» ありがとうございます!いつも玲さんのコメントに、励まされてます!!はい、頑張ります!また是非、リクエストしてくださいね♪ (2016年8月4日 19時) (レス) id: aa3235e8dd (このIDを非表示/違反報告)
- いやぁ可愛い←可愛いが止まらないです←とっても良かったです!ありがとうございました♪りょんなさん本当にお上手です!これからも応援させてください!!頑張ってください! (2016年8月4日 9時) (レス) id: bbf9d13792 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - いちごみるくてぃーさん» いつも読んでいただき、ありがとうございます!わかりました、書かせていただきますね♪ (2016年8月3日 23時) (レス) id: aa3235e8dd (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるくてぃー - いつもこの小説を読ませてもらっています。会話が自然で、山田くんが愛されているのがとても伝わってきておもしろいです!リクで、山田くんがコンサートでメンバー全員とイチャイチャしているのが見たいです!お願いします♪ (2016年8月3日 21時) (レス) id: 2d5e1b115d (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - 里桜菜さん» ほんとにありがとね!里桜菜ちゃん優しすぎるよ…。ありやま、精一杯書かせていただきますっ!! (2016年8月2日 22時) (レス) id: aa3235e8dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょんな | 作成日時:2016年6月4日 18時

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