(( WEST 短編集 )) (ページ37)

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" Taisei.F " 3 ページ37

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家に帰ってきて、
あーAいつくるんやろとか
俺の部屋くるなんていつぶりやろって

頭の中をぐるぐるAに支配される。

ドンドン！ドンドン！！

俺の部屋の窓を叩く音。

「窓からくるの危ないからやめろ言うたやん」

『へへ、だってこっちの方が近いんやもん』

窓から俺の好きな人の登場。

Aは俺のベッドの上

俺は椅子に座る。

『でな、クリスマスなんやけど
大晴、Aと一緒に遊園地行ってくれませんか！』

お願い、って手を合わせてお願いしてくる

俺の前だと自分のこと名前で呼ぶのも
昔っからだしかわいすぎるし
Aから遊園地誘われて嬉しすぎる。

そこはイルミネーションが綺麗って評判の遊園地。

「俺でええの？
Aモテるやん、彼氏とかと行かなくていいん？」

聞きたくもない質問して
素直に嬉しいって言えばいいのに俺は情けない

『A彼氏おらんし、大晴がええの。』

" 大晴がええの。" なんて言われて
舞い上がる気持ちを抑えて

今まで思ってた質問をぶつける

「そういやさ、Aめっちゃモテるやん昔から。
なのになんで彼氏いたことないん？
高校入ってからもめっちゃ告られたやろ？」

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Aに告って振られたみたいなヤツ
結構聞くし
俺としては毎回ハラハラして
振られたって聞いて安心しての繰り返し。

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『……そ……それは…………
ずっと大晴が、すきやから………………』

めっちゃボソッと小声でAがつぶやいた。

こっちも思わぬ告白に驚いたけど
1番驚いてたのはAだった

あ、言ってもうた！！って
我に返ったみたいな反応して
真っ赤になった顔を手で隠して
さらに俺のベッドにもぐるA。

ベッドから真っ赤な顔だけ出して

『……聞こえた？』

って聞いてくる

「んー聞こえたような～聞こえてへんような～

ちゃんと言ってくれへんとわからんなぁ～」

ほんまはしっかり聞こえたけど
ちょっといじわるしてみる

『大晴いじわる！！！！！！もう！

……やから、大晴のことが、す！き！なの！！！』

真っ赤になりながらも俺の目をちゃんと見て
言ってくれたAは俺よりもずっと大人だった

「ふふ、Aおもろいなぁ(笑)
言ってくれてありがとう、俺も好きやで」

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幼なじみから恋人にかわって

そっからの毎日はキラキラ輝いてた。