テニスの王子様〜リョーマの相方は幼なじみでダブルスプレイヤー〜

不動峰戦4 ページ31

A)ナイスゲーム、リョーマ！だけど、あの人なんかある気がするから気をつけて。


ドリンクを渡しながら、私が感じたことを伝えると、リョーマは楽しそうに笑っていた。


そして、私の感は2ゲーム目が始まってすぐに現れた。


ポーン、ポーン…


え…？？


伊武さんが放ったサーブはリョーマの顔面スレスレを通り、帽子を飛ばした。


ツイストサーブ…？？
いや、違う、回転とかが微妙に違う…
それじゃあ…


？)でたあ！深司のキックサーブ！！


やっぱり…
でも、まだ何かある…


伊武)…キミさあ、まだなにか隠し持ってるでしょ。なんか違和感あるんだよな。


お！
鋭いわね！


越前)あったり。じゃあ、そろそろ小手調べはやめて本気だそうか、お互いに！


リョーマがラケットを持ち帰ると、会場全体がどよめいた。


それからも、リョーマが押している状態で試合が進んでいった。


ランキング戦より強くなってる姿を見て、私も負けてらんないなと感じた。


しばらくすると、伊武さんはトップスピンとスライスを交互に打ち始めた。


あの技…。


次の瞬間、リョーマの動きが一瞬止まり、リョーマの隣をボールが綺麗に抜けていった。


A)あれが使える人が中学生でいるなんて…。でも、あのバカ、対策なんかわかんないだろうから…。


予想通り、リョーマは自分の感覚がおかしいと感じたのか、無理やりボールを返そうとした。


A)ダメ！！リョーマ！！


私の声にびっくりしたR陣。
だけど、みんなはすぐにコートに目を戻した。


リョーマは感覚が麻痺している時に無理やり打ち返そうとしたことで、ラケットが手から離れ、ポールに当たり、割れたラケットで瞼を切ってしまった。

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