夢(星空夢月さんリクエスト) ページ49
※２人が付き合う前の話
(また酔っ払って愛星の布団にもぐり込んでたのか俺…)
カーテンの隙間から差し込む光に反応して意識を取り戻す。
見覚えのあるピンクのベッドカバーが視界に写り込み、ここが愛星の部屋であるということを認識させた。
目をつぶったまま、隣のスペースに愛星がいるかどうか手探りで探すのはいつもの癖。
高い体温を見つけ手繰り寄せようとするもどこか違和感。
(なんかいつもよりゴツゴツしてる…？)
手繰り寄せたその腕はなんだか骨張っていて、いつものような柔らかさが感じられない。
頭の中を占領していく疑問符たち。
漸く目を開けたところで最大の衝撃を受けるのだった。
｢…？！…ぅ、え…おれ？｣
視界いっぱいに広がる自身の顔面。
寝起きにこのひげ面きっついわぁ…とか、そんなん考える余地もなく。
飛び起きるように上体を起こし、恐る恐る目線を下へ向ければ本来俺にはあるはずのないものが…
｢おっ…ぱい…｣
隣の俺(たぶん中身は愛星)を起こさないようにベッドを抜け出し洗面所に向かう。
鏡に写った自分の姿を見て確信した。
｢入れ替わりってやつか？｣
アニメやドラマの世界ではよく聞く現象がまさか俺自身に降りかかるとは。
とりあえず、愛星起こすか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
寝室に戻るとベッドの中央に座り込む愛星(見た目は俺)がいた。
｢どうしよ…男になっちゃってる？｣
鏡を見ていないのかまだ状況がつかめていないような小さな声が聞こえる。
｢愛星｣
声をかければ、静かに振り向いて驚いていた。
｢わ…たし？｣
｢中身はシルク。そしてお前の外身が俺な｣
簡単に説明するも余計に頭ん中がこんがらがってるようだ。
｢いわゆる、入れ替わりってやつだな｣
俺がしゃべってるのに愛星の声がして不思議な感じ。
｢なんでそんなに冷静なのよ！｣
俺の体の至る所を触りながらテンパってる愛星。
｢まぁ、騒いでもどうしようもねぇし。今日は２人とも仕事休みだし。ゆっくり考えようぜ｣
二度寝を決め込もうと決意し、いつものように愛星の体をベッドの中に引き込もうとすればその体はビクともしなかった。
｢俺の体強すぎんだろ…｣
諦めて１人眠りに就く。後ろでは俺の声で愛星が騒いでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢んぁ…夢？｣
再び目を覚ますと今度こそ隣には愛星が眠っていて安堵する。
その小さな体を思いきり抱き締めた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛星(プロフ) - 星空夢月（ダホマサモトシル）さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただきますが、ぜひ書かせて頂きたいと思いますのでしばらくお待ち頂ければ幸いです。 (2019年5月6日 17時) (
レス) id: b124745788 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月（ダホマサモトシル）(プロフ) - リクエストです。シルクと彼女が入れ替わるって話お願いできますか？ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - koyumaさん» コメントありがとうございます！悶える…最高の褒め言葉です！ゆっくり更新ではありますが、これからも２人を幸せにしていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。 (2019年4月16日 22時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
koyuma(プロフ) - 一気に読ませていただきました！悶えました!!!好きの気持ちの揺れ動く様子がすごく伝わってきました。これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月16日 19時) (レス) id: 96592c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - きぬたみさん» コメントありがとうございます！私自身もシルクさんのこと大好きなので、いろんな方々と｢好き｣を共有できることが嬉しいです。ゆっくり更新ではありますが、これからも頑張っていくので引き続き応援よろしくお願いします！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛星 | 作成日時：2018年12月26日 5時
