君のとなり�� ページ45
｢とりあえず、荷物全部運んどいたから。なんかあったら隣の家に俺いるし。あ…マサイもいるから、マサイに言えばいいな｣
意識を取り戻してから、３日ほどで退院できた愛星。
記憶の一部を失っただけでその他には特に異常もなく、元気にしているようだった。
俺のことはほんとに忘れているようでいまだに微妙な距離がある。
そういえば、愛星は元々極度の人見知りで俺と出会った頃もあまり話してはくれなかったことを思い出し少し懐かしさを感じた。
｢…んな、不安そうな顔すんなよ｣
いつもの癖で愛星の頭を軽く撫でれば、その顔が切なそうに歪んで俺の心が悲鳴を上げる。
｢あ…ごめん。気安く触んなよってな…｣
｢いえ…荷物ありがとうございました｣
ペコリと頭を下げた彼女は早々に玄関の向こうへ姿を消した。
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久しぶりの自宅の空気。
緊張感がスッと消え、ソファに身を預ける。
体に外傷はなかったものの、どうやら記憶の一部が欠損しているらしい。
全部を忘れた訳ではないので日常生活に支障はなく、不思議な感覚だ。
荷物を整理するために寝室へと足を運ぶ。
ベッドサイドに置かれた写真立てにふと視線が映った。
｢…シルク、さんとわたし？｣
ウェディングドレスを着た私を抱き上げて笑っている彼の姿がそこには写し出されていた。
写真の中の２人はとても幸せそうに微笑んでいてた。
意識を取り戻してからの私を見つめる彼の表情はいつも苦しそうで、今にも泣き出してしまいそうだったから、こんな表情も出来るのかと少しばかり驚きを覚えた。
この写真を見る限り、彼も私も互いに大切な存在だったように感じられる。
それなのに私はなんで彼のことを思い出せないのだろうか。
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マ｢シルク、お前に見せたいもんがある｣
そう言ってマサイから手渡された１枚のディスク。
マ｢ほんとはお前の誕生日に渡す予定だった愛星ちゃんからのプレゼントの一部｣
愛星の事故騒動ですっかり忘れ去ってしまっていた俺の誕生日。
マ｢愛星ちゃん、絶対お前のこと思い出すから…｣
｢なんでマサイが泣くんだよ｣
マ｢おめぇが泣かないから代わりに泣いてんだよ｣
｢あの事故の直前、俺が愛星のこと傷つけたんだよ。一番つらいのはあいつなんだよ。だから俺はまだ泣けない｣
(嗚呼、今すぐにでも君を抱き締めたいのに)
※まだまだまだです…
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愛星(プロフ) - 星空夢月（ダホマサモトシル）さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただきますが、ぜひ書かせて頂きたいと思いますのでしばらくお待ち頂ければ幸いです。 (2019年5月6日 17時) (
レス) id: b124745788 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月（ダホマサモトシル）(プロフ) - リクエストです。シルクと彼女が入れ替わるって話お願いできますか？ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - koyumaさん» コメントありがとうございます！悶える…最高の褒め言葉です！ゆっくり更新ではありますが、これからも２人を幸せにしていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。 (2019年4月16日 22時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
koyuma(プロフ) - 一気に読ませていただきました！悶えました!!!好きの気持ちの揺れ動く様子がすごく伝わってきました。これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月16日 19時) (レス) id: 96592c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - きぬたみさん» コメントありがとうございます！私自身もシルクさんのこと大好きなので、いろんな方々と｢好き｣を共有できることが嬉しいです。ゆっくり更新ではありますが、これからも頑張っていくので引き続き応援よろしくお願いします！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛星 | 作成日時：2018年12月26日 5時
