べいびーぱにっく�� ページ37
｢愛星〜、いるー？飯食おうぜ｣
編集も一段落し腹が鳴った昼時。
どうせなら愛星と一緒に飯食いたいと思い立ち合鍵を使って家の中に足を踏み入れる。
部屋の扉を開け目に飛び込んできたのは、
予想だにしない彼女の姿だった。
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｢あぁ、待って泣かないで！｣
珍しく困った表情を浮かべ慌ただしく動き回る愛星の腕に抱かれる見知らぬ存在。
｢こども…？｣
それは２歳ぐらいの小さな女の子。
愛星の腕の中で不安げに指をくわえ瞳を○ませていた。
｢え、なに…俺の子、ではないか｣
愛星と子どもという通常ありえない組み合わせに俺の思考回路も混線しているようだ。
｢お姉ちゃんの子。お姉ちゃんが急に仕事入っちゃったらしくてどこも預け先見つからなくて…｣
そういえば以前数回だけ会ったことのある愛星のお姉さんの足元にはべったりとくっついて離れない小さな人影があったような気がする。
｢愛星の姪っ子ちゃんってわけか｣
ふと少女の顔を覗き込めばその目元はどことなく愛星に似ていて思わず笑みを浮かべてしまう。
｢ほら、みーちゃんご挨拶は？｣
みーちゃんと呼ばれたその女の子はじっと俺を見つめると恥ずかしがっているのか、すぐに愛星の胸元に顔をうずめてしまった。
俺も愛星の胸に顔をうずめたい…なんてふしだらな本音はこの胸の中にしまっておこう。
｢ごめんね、人見知りがひどくて｣
申し訳なさそうに目尻を下げながら愛星が腕の中の少女の頭を優しく撫でる。
その姿は本当の親子の姿を連想させて、どこか不思議な光景であった。
｢シルク、お腹すいてるんでしょ？お昼ご飯簡単に作っちゃうからみーちゃんと遊んでてもらってもいいかな？｣
｢まかせとけ！みーちゃん、おいで？｣
愛星の腕から受け取ればとりあえずのところ泣くことはなかったのでひと安心。
｢俺シルク｣
小さな女の子の体を腕の中に閉じ込めて話しかける。
｢ちるく？｣
小首をかしげる愛星そっくりの仕草とは裏腹にまだ舌足らずなしゃべり方。
｢シルクにぃにって言えるか？｣
｢ちるくにぃに｣
｢愛星ねぇねがご飯作ってくれるらしいから、それまで一緒に遊んでような｣
人見知りと言われていたが案外人懐っこい姿にやはり愛星の面影を重ねる。
キッチンから聞こえる小気味よい包丁の音を聞きながらリビングへと足を進めた。
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※次話に続きます
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愛星(プロフ) - 星空夢月（ダホマサモトシル）さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただきますが、ぜひ書かせて頂きたいと思いますのでしばらくお待ち頂ければ幸いです。 (2019年5月6日 17時) (
レス) id: b124745788 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月（ダホマサモトシル）(プロフ) - リクエストです。シルクと彼女が入れ替わるって話お願いできますか？ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - koyumaさん» コメントありがとうございます！悶える…最高の褒め言葉です！ゆっくり更新ではありますが、これからも２人を幸せにしていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。 (2019年4月16日 22時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
koyuma(プロフ) - 一気に読ませていただきました！悶えました!!!好きの気持ちの揺れ動く様子がすごく伝わってきました。これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月16日 19時) (レス) id: 96592c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - きぬたみさん» コメントありがとうございます！私自身もシルクさんのこと大好きなので、いろんな方々と｢好き｣を共有できることが嬉しいです。ゆっくり更新ではありますが、これからも頑張っていくので引き続き応援よろしくお願いします！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛星 | 作成日時：2018年12月26日 5時
