いつかの未来�� ページ19
重苦しい雰囲気が俺らを包みこみ、どうしていいかわからずいつも以上に饒舌になる俺。
｢お前もいい年なんだしさ、彼氏とか作って結婚して子どもとか欲しいんじゃねーかなとか考えたらさ、俺の存在ってあんましいいもんじゃねーのかもなと思うわけよ。｣
自分で言いながら苦笑いが溢れる。
｢今日、同窓会だったんだろ？なんかいい男とかいたんじゃねーの？｣
気まずくなって愛星から視線を落とす。
今、愛星はどんな顔してるんだろう。
｢わたし…｣
消え入るような声が聞こえて思わず顔を上げれば愛星は目にいっぱい涙を浮かべて我慢しているようだった。
やっぱ俺じゃ、あんな笑顔にしてやれねぇじゃん。きっとこれから先一緒にいることができてもいっぱい泣かせんだろうな。
｢私がシルクのそばにいるのは迷惑？｣
ついに頬を伝った大粒の涙。
その涙さえ愛しいなんて言えない。
｢そうじゃねーって。俺の存在がお前の幸せをつぶしてしまうんじゃねーかって思ってんの。｣
愛星を呼び寄せ俺のTシャツの裾で涙を拭ってやるが涙の止まる術を知らないらしい。
｢なんで急にそんなこと言うの？シルクがいなくなるなら、彼氏なんていらない。私の幸せ勝手に決めないでよ。｣
力ない小さな拳で俺の胸元を叩く姿は痛々しくて。
その細い手首を捕まえた。
｢んなこと言うと、お前一生俺から離れらんなくなるんだけど後悔しねーか？｣
ギュッと握られた拳を優しく解いてやれば、未だ涙の浮かぶ瞳が俺を見上げる。
｢後悔するぐらいなら、最初からシルクのそばになんていないよ。｣
強い眼差し。そこには迷いなんて１つもなかった。
嗚呼、俺はなんてバカだったんだろう。
｢愛星…｣
頬に触れればそれが合図のように愛星がそっと目を閉じた。
ーガチャッ‼️ー
静寂を遮る扉の開閉音。
廊下に響く大きな足音。
静電気が走ったかのように即座に距離を取った俺と愛星。
ン｢シルク、今からマサイんとこで鍋やるん…だ、け…ど｣
俺たちの微妙な距離を見てなにかを悟ったのか冷や汗を流すダホの姿が目に入る。
ン｢あー…愛星ちゃんも、くる…よね？｣
この場の雰囲気に耐えられなくなったのか、ダホの一声に愛星がそそくさと立ち上がる。
｢も、もちろん！シルク先に行ってるね。｣
俺の隣を駆け抜けた横顔はほんのり赤かった。
あと数�僂竜�離だった唇。
いつの日か触れ合える日がくることを祈って。
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愛星(プロフ) - 星空夢月（ダホマサモトシル）さん» リクエストありがとうございます！少しお時間いただきますが、ぜひ書かせて頂きたいと思いますのでしばらくお待ち頂ければ幸いです。 (2019年5月6日 17時) (
レス) id: b124745788 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月（ダホマサモトシル）(プロフ) - リクエストです。シルクと彼女が入れ替わるって話お願いできますか？ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - koyumaさん» コメントありがとうございます！悶える…最高の褒め言葉です！ゆっくり更新ではありますが、これからも２人を幸せにしていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。 (2019年4月16日 22時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
koyuma(プロフ) - 一気に読ませていただきました！悶えました!!!好きの気持ちの揺れ動く様子がすごく伝わってきました。これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月16日 19時) (レス) id: 96592c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛星(プロフ) - きぬたみさん» コメントありがとうございます！私自身もシルクさんのこと大好きなので、いろんな方々と｢好き｣を共有できることが嬉しいです。ゆっくり更新ではありますが、これからも頑張っていくので引き続き応援よろしくお願いします！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 31293b8be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛星 | 作成日時：2018年12月26日 5時
