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2話 ページ2
ふと、窓の外を見てみる
空の色なんて、見えないのに
窓際に置いてある枯れてしまった花の色が、何色だったのか知ることはできない
知りたいと思ったこともない
私には色が見えない
所謂、色盲だ
見えなくなったのは小さい頃
母親が亡くなったときだ
産まれたときから父親はいなくて母は女手一つで育ててくれた
だから母が亡くなったときは信じられなかった
医者が言うにはショックで色盲になったらしい
でも、そのときはどうでもよかった
ただショックで何も考えられなかった
今ではもう悲しんだりしないけど
楽しいことも嬉しいことも、
もう、何も分からない
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作者名:緑茶 | 作成日時:2021年2月7日 19時