10 ユウ・??? ページ10
「どのくらい好き?」
コップのハンドルを持ちながら聞いてみる。
「えっと……尊いぐらいですね。占ツクのユーザー名に時空神マジ尊いって書いているぐらいですし」
【時空神マジ尊い】そう聞いたとき、思わず自分の耳を疑った。
「え……まさかとは思うけど卯月ちゃん…」
「どうしました?」
私の中で予想が浮かんでいる。
他のものよりも、頭の半分以上が【それ】で埋め尽くされていく。
「私が前呼んでた獄桜ちゃん…?」
「え、そうですけど」
あっさりと返された。
「ってことは……」
「はい、私は卯月@時空神マジ尊いというユーザー名で活動しています」
「うっそおー!?」
思わずコップを落としそうになる。
だって私の前にいるのは。
同士であり、いつも作品の更新を楽しみにしている、卯月ちゃんだった。
「あ、いつも見てもらってるよ…!」
まさかこんなところで会えるなんて……。
「いえいえ……。いつも見てくれてありがとうございます…!」
軽くぺこっとお辞儀をする卯月ちゃん。
「あ、もしかして、*じくうしん/ゆう*ちゃんですか…?」
勢いよく頷く。
「うん!」
「そうなんですか!?まさかこんなところで会えるなんて……」
夢のようだ。
夢ならいい。覚めないでほしい。
「あ、タメ口でいいよ?私たちタメ口だったでしょ?」
「うーん…じゃあそうさせてもらおうかな…」
またここか。
2人が仲良くする映像を眺めながら笑う何者かの姿。
?「そろそろか。フフフ……楽しみだ…」
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