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小悪魔? 2 ページ23

ドアの前までマネージャーに付き添って貰い、Aの泊まる部屋に着いた。

「じゃ、おやすみ」

カードキーを使いドアを開けると、マネージャーが声をかけ離れて行った。


静かな部屋。

「あれ?」

足を進めるユノ。

「Aちゃん? 寝ちゃった?」

ベッドにもいない。

「Aちゃん?」

バスルームのドアの前、声をかけてみるも返事はなく、ドアを開けてみてもやはりいなかった。

「あれ? どうしちゃったのかな?」

先に車を降りて行ったはずのAが部屋にいなく戸惑うユノ。

「もしかして部屋間違えた?」

カギが開いたのだから、そんなはずもない。

心配になり電話しようとスマホを取り出す。


その時、ピッと鍵の開く音がした。

ユノが振り返ると、コンビニ袋を手にしたAが入って来た。

「あれ? ユノさん、どうしているんですか?」

「どうしてって・・、Aちゃんこそどこ行ってたの?」

「あれ? 急いで行って来たつもりだったけど時間かかっちゃったかな?
 すみません、ちょっと飲み物とか欲しくてコンビニ寄って来ました」

Aは手にした袋をテーブルの上へ置く。

「きゃ!」

瞬間、ユノに腕を掴まれて引き寄せられていた。

ギュッと腕の中に閉じ込められたA。

「ユ、ユノさん」

「先に降りて行ったのに部屋にいないから心配した」

「大丈夫です」

「Aちゃん酔ってたし・・」

「もう醒めましたから」

「やっぱりダメだ、一緒に部屋まで来ないと・・」

「!」

Aが慌てて身を離した。

「ダメですよ、マネージャーさんとも話し合って別々にしようって決めたんだから」

「だけど」

「ごめんなさい、私が何も言わずに行動したから・・。だから、ね?」

「・・・・・」

ユノの二の腕を掴んで上目遣いに見上げるA。

「ん?」

甘えた言い方にユノの頬が緩んだ。

「もうっ、Aちゃんずるい。やっぱりまだ酔ってるでしょ?」

「酔ってないですよ?」

「だっていつもそんな甘え方したことないじゃん///」

なぜかユノの方が顔を赤くしている。

「あれ? そっかな? 酔ってる? 外の空気に触れて目も覚めたんだけど・・」

「もうっ////」

再びユノがAをギュッと抱きしめた。

「・・・かわいい」

「んふふ・・ユノさん」

Aも両腕をユノの体に回し胸に頬を寄せた。

「やっぱり酔ってる、この小悪魔っ」

そう言いながら嬉しそうなユノ。

「ふふふ・・」

Aも微笑んだ。

ほろ酔いの君 〜ユノ→←小悪魔? 1



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作者名:カホル | 作成日時:2021年6月3日 16時

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