上京 ページ8
新幹線の窓際の席。
東京に近づいて行く程、暗くなっていく景色。
ブラインドを下ろし、サンドイッチで食事を済ませたAは、
ホームにある自動販売機で買ったオレンジジュースを口にした。
「ふ〜っ・・・」
Aは少し壁にもたれ目を閉じた。
━前日にユノのマネージャーから連絡が来た。
到着予定の時刻を伝えると、泊まることになるホテルを教えてくれた。
「僕の名前でツインの部屋を押さえてあります。フロントにも伝えておきますので、
僕の名前を伝えてチェックインしてください」
「はい」
「あ、それから、もしもの時は、僕の恋人という事でお願いします」
「はい、わかりました。あの・・・」
「はい、なんでしょう？」
「ユノさんは東京に宿舎があると聞いたのですが、そちらへ泊まられるんですよね？」
「確かに、宿舎はありますが、仕事の終わり時間次第ですかね」
「え？」
「まぁ、ユノ本人はAさんのいるホテルに行きたがると思いますから」
「あ・・・はい////」━
・
・
・
軽くウトウトしている間に、新幹線は東京駅に到着した。
こんな時間に上京するのは初めてだ。
少し不思議な気分でキャリーを引き、乗り換えのためのホームを目指した。
地下鉄に乗り、最寄りの駅まで・・・
駅から数分歩いて、指定されたホテルへと辿り着いた。
フロントで、マネージャーの名前を伝えてチェックインする。
エレベーターに乗り込むと、緊張感が押し寄せて来た。
部屋のある階に着き廊下をゆっくりと歩いて、自分の部屋番号を探した。
「あった」
ド○○キしながら鍵を開けドアを開く。
進んで行くとベッドが２つくっついて並んでいる。
「こういうツインなんだぁ・・・」
なかなかお洒落な雰囲気にトキメキながら、部屋の隅にキャリーを置きあちこちを見る。
カーテンを少し開けて窓の外を見ると、ライトアップされた東京タワーが見えた。
「わぁ〜、素敵」
しばらく景色を堪能したAは、カーテンを閉めキャリーへと向かい
楽な服に着替える事にした。
「あ、ついでにお風呂入っちゃおう」
入浴を終え、軽やかなガウチョパンツに冷房対策も兼ねた薄手のパーカーを羽織る。
(これなら恥ずかしくないよね？)
鏡の前で確認してみた。
「来るのか、わかんないけど」
１人つぶやき少し淋しくなり、テレビを点けベッドに腰を下ろした。
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ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
