ぎこちなく ページ39
お風呂に入って髪も乾かして・・・
(これ、本当に着るの？ こんなの着た事ないんだけど)
１人、バスルームで紗月にプレゼントされた下着をみつめ、しばし悩む。
う〜・・、だけど、ユノさんに
「着てくれる？ さっきのプレゼント」
なんて照れながらも言われちゃったら・・・
着るしか・・・、着る？ 着ようっ、えぇいっ！
下着を身に着けキャミソールも着た。
み、短い(汗)
あ、羽織もあった、キャミソールよりは長くて隠れたけど・・前、リボンで閉じるだけ？
これで合ってる？ 合ってるのかな？
鏡の前で前後を見てチェック。
・・・可愛いなぁ、これ。
さすがさっちゃん、私の好みをよく知ってる。
似合ってるかはわからないけど、普段こんなの着ないから、なんだか特別な気分。
ユノさんは好きかなぁ？ こういうの・・・
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「よし！ 準備オッケー」
同じミスは繰り返さない、今度こそ大丈夫だ。
大事な物を枕の下に忍ばせて・・・
さて、待ってるってのもソワソワして落ち着かないなぁ。
だけど僕は男だからそんな素振りを見せたらダメだ。
だけどなんだろう？ 初めてでもないのにこんなにドキ ドキするのは？
ユノや、しっかりしろ。
ちゃんと、ちゃんと・・、ちゃんとAちゃんをリードして・・・
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━バスルームのドアがカチャリと開く音がした。
慌ててユノがそっぽを向いてスマホをみつめた。
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(ユノや、そ知らぬふりをして、さりげなく振り向くんだぞ)
スマホに映る内容など１つも目に入ってはいない。
(いつ振り向く？ 今か？ 今か！？)
「ユノさん・・・」
タイミングを計れずにいるユノの耳に、Aが呼ぶ声が聞こえた。
「・・・ん？」
本人はさりげなく振り返ったつもりだが、明らかにぎこちなかった。
「・・・！」
振り返ったその先、バスルームを出た所に前を閉じ、恥ずかしそうに立っているA。
その姿を見てユノが固まった。
「・・・変、ですか？////」
口を開けたままみつめていたユノは、スマホを落しかけて我に返った。
「あ、いや、あの・・・あ！」
結局床に落ちたスマホ。
拾い上げたスマホをテーブルの上に置き、ユノはゆっくりと歩みを進めてAへと近づく。
「ぇと・・、こんなの着るの初めてで・・・」
恥ずかしそうに俯きがちにAが言った。
「・・・可愛いよ、よく似合ってる」
微笑みながらユノが左手を差し出した。
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ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
