ステージの上の ページ34
メイク、ヘアセットも終え衣装に着替えたユノとチャン ミン。
ステージへ出る準備は整った。
『ヒョン、仲直りは出来たんですか？』
鏡の前に立ちジャケットの襟を整えながらチャン ミンが言った。
『まぁね』
ユノも椅子に座ったままペットボトルの水を飲みながら、鏡を見て微笑んだ。
『しかしヒョン、よく我慢出来ましたね！』
『ブフッ・・・』
水を吹きだすユノ。
『さすが、情熱マンスールは違うなぁ〜、いやぁ〜、さすがヒョンだ』
『/////』
『・・・それだけ好きなんですね』
チャン ミンの真っ直ぐな瞳が微笑んだ。
『うん』
ユノも口元に笑みを浮かべると立ち上がった。
『そろそろ行くぞ』
立ち上がり、切り換えるように言ったユノのその顔はすでに戦闘態勢に入ったスターの顔だった。
『はいっ』
ユノが先に歩く少し後ろをチャン ミンが歩いて控室を出て行った。
・
・
・
Aは紗月、ヨンハと一緒に関係者席でステージをみつめた。
オープニング映像が始まると会場のテンションが上がった。
そしてステージに現れたユノとチャン ミンの姿に、爆発する様な歓声が上がった。
初めて直に聴く音、歌声、歓声・・・
赤いペンライトの光に染まる会場。
ステージの上の東方 神起のダンス、パフォーマンス・・・
隣にいる紗月は東方 神起のファンだった過去もあり、終始ノリノリで楽しんでいる中、
Aはペンライトを手にしながら、圧倒された様にみつめた。
激しいダンスを踊ったかと思えば、キレイなメロディーのバラード。
映像で見るのとはまったく違う迫力、心に響く声。
ステージの上に立つユノ。
不思議な気持ちだった。
後半で衣装を着替えた２人がトロッコに乗って会場を回った。
少しずつ近づいいて来るユノを、Aはただ普通のファンの様にみつめ続けた。
蒸し暑い夏の夜。
汗だくになりながら歌い、踊り続ける２人に会場の熱も上がり続けるようだ。
トロッコが近づき、男のヨンハが目立ちユノもすぐに気づいた様子。
手を振るユノに周りのお客も沸き上がる。
確かに目が合ったA。
(スターと目が合うって、こんな感じなんだ・・・)
そんな事を考えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
