立場逆転 ２ ページ26
ヨンハとユノ、Aの一行は紗月が待つ部屋へと向かった。
「さっちゃん？」
Aが部屋に入って行くと紗月はベッドに寝ころんでいた。
「寝てる？」
覗き込むと紗月は起きている。
「ヨンハさん、来たよ？」
聞くや否やガバッと起き上がった紗月が枕を手にするとヨンハの方へと投げつけた。
「うわっ」
ユノが驚いている。
「何しに来たの？」
「迎えに来た」
「こんな時間に！？」
「遅くなってごめん」
「おじさんはもう眠い時間じゃないの！？」
「さっちゃん、そんな事言っちゃダメだよ」
ヨンハが近寄って来てAの肩に手を置いて「大丈夫だ」と伝えた。
それを合図にAがユノのいる方へと戻り、代わりにヨンハが紗月の前に立った。
そして、ベッドに腰掛ける紗月の前に膝まづいて声をかける。
「紗月の話、ちゃんと聞くから。ちゃんと向き合うから」
「何よ、今まで全然聞こうとしなかったのに今更」
「ごめん」
「私はっ、私はオッパの子供が欲しいのに、オッパとの赤ちゃんたくさん産みたいのにっ」
「ごめん」
ヨンハが泣き出した紗月の手を取った。
「ちゃんと話し合おう。病院も行くから。ごめん、紗月」
離れた所からそんな２人を見ていたAとユノ。
「仲直り出来そうですね」
小声でAがユノに言う。
「そうだね。僕のアイデアも必要なかったみたいだね」
微笑んだユノがAの肩を抱いた。
「////」
「さてAちゃんも準備して」
「え？ 何を？」
「荷物まとめて、僕の部屋に行こう」
「え？」
「だって、ここにはいられないでしょ？」
「あ・・・そう、です、ね」
「鞄、これ？」
キャリーをみつけると開けようとするユノ。
「あ、私がやりますっ」
慌てて奪い返すとクローゼットに入れてあった服をしまった。
洗面所に置きっぱなした化粧品も回収して入れる。
「何してるの？」
紗月が振り返り言う。
「えっと・・・」
「Aちゃんは僕の部屋に泊まるので、ヒョン達はここに泊まってください」
まるで、こうなる事を予定していたかの様に、ユノがスラスラと答えた。
「ね？」
目を輝かせてAに笑顔を見せる。
「/////」
立場が逆転し、S夫婦が降臨した。
『おー、サンキュー』
「ユノさん、ありがとうございます。熱い夜を過ごしてください！」
「え？ ははっ」
照れるユノ。
「何言ってるのよ、もうっ////」
「行こっか」
ユノがキャリーを引き、２人は部屋を出た。
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ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
