立場逆転 １ ページ25
深夜１２時近くなった頃ヨンハが到着し、Aはロビーまで迎えに行った。
エレベーターに乗り込む２人。
「Aちゃん、ミアネ、迷惑かけたね」
ヨンハが言う。
「大丈夫です。それより、ちゃんと話し合ってください、さっちゃんと。
２人の問題だから私が口挟むべきじゃないかもしれないけど」
「うん、そのつもりで来た」
Aが案内したのはユノの部屋。
『ヒョン！』
『おー、ユノや、久しぶりだな』
男２人はガシッと手を握るとお互いの肩を軽くぶつけて挨拶した。
『あれ？ 紗月は？』
『さっちゃんは私の部屋にいます。まず先にオッパと話をしたかったので・・・』
Aがチラリと見るとユノが少し口を尖らせジッと見ていた。
『どうしてこんな事になったんですか？』
紗月側の理由は知っているが、こう聞いてみた。
『うん？ うーん・・いやぁ・・・』
歯切れの悪いヨンハ。
『オッパぁ！？』
両手を腰に置いたAがヨンハを睨む。
『いやぁ、そのォ、将来的な事というか、子供をどうするかというか・・・
紗月は早く子供が欲しいって言ってるんだけど、俺が、自信ないっていうか・・・』
『自信！？ 自信ってなんですか！？ え？ もしかして男としての・・！・・もぐ・・』
突然割り込んで来て変な事を言いそうなユノの口を、Aが慌てて塞いだ。
『んー、んー！』
喋り続けようとするユノに無言で首を振って見せる。
『なんですか？それ。私とユノさんの事の時は、おもしろがって私の意思関係なく好き勝手に
してくれたのに、その消極的さはどういう事ですか？』
『いやぁ・・・』
いつもとは逆の立場の様なAとヨンハ。
『いつものヨンハさんはどこ行ったんですか！？ いつも酔って寝ちゃうって、
ちゃんと向き合ってくれない事に、さっちゃんは爆発したんだと思いますよ？
どんな選択をするにしたって、ちゃんと向き合ってください』
『すまない』
『それでなきゃ、私が協力して２人がうまくいった事が無駄になっちゃいます。
あんなに、さっちゃんにベタ惚れだったのに・・・』
『それを言わないでくれ。悪かったよ』
『それは、さっちゃんに言ってください』
『ああ、ちゃんとしっかり向き合って話し合うよ』
ヨンハの言葉にやっと微笑んだA。
その姿を少し唖然とした表情で眺めていたユノ。
『・・・Aちゃんじゃないみたい』
『ホントだよ、紗月がいるみたいだ』
ヨンハも同調した。
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ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
