密談 ページ18
マネージャーはユノの視線を痛い程感じながら、Aに呼ばれて部屋の外へ出た。
「どうかしましたか？」
「あの・・、実は友達が、えっと、ヨンハオッパの奥さんなんですけど」
「ああ、あの時の・・・」
「オッパと喧嘩して家出して来たとかで東京駅に着いたって、さっきの電話で」
「え？ 大丈夫なんですか？」
「それで、行く所も無いって言うので、私の泊ってるホテルに来て貰う様に言ったんです」
「はい」
「すみません、手配して頂いたお部屋なのに、勝手な事してしまって・・・」
「いえ、それは全然大丈夫なんです、が・・・、あー・・・」
マネージャーにもAが懸念している事がわかった模様。
「ユノ、ですね？」
「・・・はい。今日は宿舎の方に行って貰うように出来ますか？」
━その頃、部屋の中では。
『何してるんですか？ ヒョン』
ユノがそ〜っと扉に近づいて聞き耳を立てている。
チャン ミンに声をかけられたユノは、人差し指を口びるの前に当てた。
『(し〜っ)』
苦笑するチャン ミン。
『そんなに気になるなら、部屋から出て直接聞けばいいじゃないですか。
そんな事しても聞こえないと思いますよ』
そんな言葉も耳に入らない程、真剣に何かを聞こうとしているユノ。
「ユノ、・・・ね？」
『！！』
ユノは自分の名前が聞こえた気がして、目を丸くする。
気になって仕方なく、ムズムズする。
『何か聞こえましたか？』
諦めないユノの姿に、チャン ミンは少々好奇心をくすぐられた。
『まったく・・・』
そう言いながら足音を忍ばせて扉に近づくと、ユノの横で同じ様に聞き耳を立てた。
━「・・・わかりました、そう伝えます」
マネージャーの言葉にホッとした気持ちと不安な気持ちが混じった表情のA。
「残念、ですか？」
「え？」
「当然ですよね？ なかなか会えない訳だし」
「・・・はい。でも、友達も大切なので仕方ないです」
マネージャーがフッと微笑んだ。
「大丈夫ですよ。ユノはそんなAさんが好きなんだと思います」
「///// ありがとうございます」
「さ、急いで食事を終えちゃいましょう」
「はい」
そう言ったマネージャーが扉を開くと・・・
「！」「！」
ユノとチャン ミンが少しマヌケな状態で立っていた。
「何やってんだ？ おまえ達」
「いや、その、トイレに行こうかと・・・」
「あ、僕も・・・」
見え見えの言い訳にマネージャーが苦笑した。
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ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
