覚悟 ページ12
どっちが先にシャワーするか？
どうぞどうぞと言い合い、吹き出す２人。
「僕、マネージャーに電話するから」
そうユノが言って、Aが先にバスルームへと入った。
バスルームの扉が閉まったのを確認するとユノは、部屋に入った時に放り出した
リュックを取りに行った。
そしてスマホや着替え、それから大事な物を取り出した。
スマホはサイドテーブルの上に置いて、
「う〜ん、これはどこに置こうか？」
大事な物を手にベッドを眺める。
「あ！ ベッドは２つだから、僕の方に隠しておけばいいじゃない？」
そしてそれを枕の下に隠すと満足そうな顔をした。
「/////」
つい、にやけてしまいユノは両手で口を覆った。
鼻歌まじりにベッドに腰を下ろすと、スマホを手に取って電話をかける。
「あ、ヒョン」
相手はマネージャー。
「おぅ、ユノ、無事に会えたか？」
「もちろん！」
「サプライズは成功したか？」
「っ、ばっちり！ 驚いてたよ」
「・・・」
ユノの事だから何か空回りしただろう事は、予想済みのマネ。
「ヒョン、明日だけど、Aちゃんも連れて行っていい？」
「うーん・・そうしたいなら連れて行ってもいいけど、ユノ、ちゃんと覚悟は出来てるか？」
「覚悟？」
「もし、何かあった時、彼女をしっかりと守れるかって事」
「もちろん！ 命がけで守るよ」
「俺の言ってるのは、おまえが直接守るって事じゃなくて、ちゃんと隠せるか？って事だ。
彼女を守るために１番最善な方法は、隠すって事だ」
「隠す？」
「おまえの恋人だって事がバレたらどんな騒ぎになるかはわかるだろう？」
「わかってる、だから人前では態度に気をつけるよ」
「それでも、もし、誰かに彼女との関係を疑われた時に、関係を否定して
・・・そうだなぁ、ただのスタッフだって言えるか？」
「・・・言う」
「その言葉で、彼女を傷つけるかもしれないぞ？ それでも言えるか？」
ユノの顔から笑顔は消えていた。
「それが、Aちゃんを守る方法なら・・・」
何かを考えるかの様に沈黙が流れた。
「・・・よし、わかった。マネージャー見習の新しいスタッフという事にする。」
「ヒョン！」
「それから、彼女は俺の親戚という建て前の、実は俺の彼女という設定だ、
いいな？」
「え！？そんな・・・」
「これが条件だ」
「わ、かったよー」
不満はタラタラだけれども、大切な物を守るためだ！
ユノは自分にそう言い聞かせた。
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ryokasyu(プロフ) - 愛嬌さん» 申請ありがとうございます！お気に召していただけて本当に嬉しいです＾＾ (2021年1月12日 20時) (
レス) id: d540230153 (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - カホルさんの書くユノ大好きです^_^お友達申請させた頂きました。宜しければ承認お願いします。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カホル | 作成日時：2020年9月27日 16時
