JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

お互いさまだ！！ 1 ybin ページ6

…


side・yb


「おいっ」


「なぁにぃ〜？」


「なんで俺の名前、出さねぇんだよ！」


「なにがぁ〜？」


「こんのっ！！！」


「うわーーんん！薮が怒ったーー！ひかるー！！」


「まぁまぁまぁっ。落ち着いて、おとうさん！」


「だれがおとうさんじゃ！！！」


「静かにしなよぉ〜」
「ゆーと、そう言いながらカメラ回すなよ」
「俺と高木の名前しか出なかったからだって」
「うっわっ、相変わらず宏太って心が狭いっ！」
「俺まで巻き込まないでほしぃー(泣)」


ちっ。
他メンバーのヤジはどうでもいいが。

こんのばかやろ！
なんでサウナにハマってるメンバーで俺様の名前を出さねぇんだよ！

なんで大ちゃんと高木の名前だけ出すんだよ！

俺はお前の彼氏だろっ！！

っとに、こいつはぁーー！！




朝の情報番組でのコイツのコーナー。
今日も可愛いなって思いながら見てたら
この仕打ち。

くっそー
元気になったらコレかよ！！

引きこもってたときはメソメソしてたくせに！


ちくしょう！おぼえてろ！




side・in


むっ！なんだこれ！

ケータリングぅ？？


薮があげたブログ。サバの味噌煮食べたって。

それ、俺が作ったやつじゃん。
前にも作った時、美味しいって言ってくれたやつじゃん。


だから、また作ったのに。



なのに、ハッシュタグつけてケータリングのサバにされた。
作ってません。てのもハッシュタグつけて書いてて。



これ、あのコーナーで名前を出さなかった腹いせだな。
仕方ないじゃん。
照れくさいんだもん。
あそこで薮の名前出したら顔がニヤけちゃうんだもん。


また皆にからかわれるじゃん。
永島さんや三宅さんとかにさー。






「……で？何故それを俺に言うのさ？素直に薮に言えばいいのに。」

「だって、だって、だってーー」

「まったく。天邪鬼なんだからー伊野ちゃんはぁ」

「ムッ、光がそんな単語を知ってるとは！」

「あぁーん？なんだとー？(笑)」

「ごめんなさいぃー」




「《だって》って言葉は男は嫌うんだってさー」
なんてフライパン振りながら、チャーハン作りながらそう言う光。


「だってー。」
「ほら、また言ってるー(笑)」

「とにかくオイラ特製チャーハン食べて薮に謝っといで」

「なんで！？」

「素直になんなさい」

「ゔゔーーーー」



．

2→←もしも……そうなったら。 yt

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す