JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

ネチネチ野郎でも好き 1 ybin ページ27

…


「んだよ、ありゃ」

「ほぇ？」

「俺に対する嫌味か」

「なぁにがぁ？」

「こんのやろっ！昨日のらじらー！A型はネチネチ言うって！お前だってA型だろがっ！」

「えー？俺は末っ子じゃないもん！」

「んだとっ！」


事後のまったりとした雰囲気のなか、いきなり思い出したことでネチネチ言われた。

ほら、そゆとこだよ。
そうやってネチネチ言うとこ。



「いいじゃんかよ！！ラジオでの発言なんかさっ！お前がいちいちいちいち煩いからいけないんだろっ！
昔のことをネチネチ言うし」




うそ、ほんとはそうやって構ってもらうこと嫌いじゃない。

俺の事、ちゃんと見ててくれるとこも。

俺のラジオ、ちゃんと聴いてくれてたり。



「まったくなぁ」

「んぇ？」

おっきなため息吐かれたと思ったら、後ろから抱きしめられるようにしてベッドで寝てたのに、いままた 目の前には薮の顔。




「お前、先週からおかしかったから」

「……え？」


「俺は、別に急かさないよ。一緒になりたい気持ちはあるけど、まぁ、まだいろいろあるしな」



ゃぶ…


「お前はほんとにリスナーの便りに左右されすぎだ。
俺、言ったか？一生一緒にいる気がなけりゃ別れて欲しい。なんてさ」


ブンブンと首を横に振って

「言ってない！言ってない、けど」

「けど？」

「だって」

「だって、か。まぁ、こんな付き合いだから
不安にはなるよな」


「ちがっ、だって！…やぶ、子供好きだし」

「また、その話？(笑)
俺、甥っ子も姪っ子もいるじゃん」

「でもっ！」

「あぁ、光の言ったこともひっかかってんのか」


ぅ…

「まぁ、光の言ったこともわかるけどな。
親に孫をみせてやりたいっての」

「ほら、やっぱり！！」

「まぁ、まてまて」


よっこいしょって言って少し起き上がった薮は、
ヘッドボードの所に枕おいてよりかかった。


ほら、おいで
って俺のことひっぱって
ポスンて薮の胸んなかにおさまった。

そのまんま頭撫でてくるから
なん、だよ。撫でんな、バカ！って
また悪態つきそうになった。
けど、やめた。



そしたら薮は俺の頭にあご乗せてなんか言い出した。



．

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