JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

俺も食べたいな。 1 hkin ページ11

…


「牛タン、牛タン食べたい…」

「わーかったよ！うち来い！」

「わーい！！さすがひかる！大好き！！」

そう言って抱きついてくるから慌てて腕を伸ばして距離取ったら、なんで！！！とブスくれた。

口尖らせてる顔が可愛い。なんて思って見てたら
なに？ってまだムスッとした顔で睨んできた(笑)


ふたりのレギュラーのラジオ。
冒頭の近況報告してて、俺が仕事先で牛タン食べたって言ったら、もう、そこから口のなかが牛タンになったらしい伊野ちゃんは、放送中もずっと食べたいって言ってた。



ラジオが終わってもなお牛タン食べたいを
しつこく言ってきた伊野ちゃん。

放送中にトリュフの話も出たもんだから、それも食べたいーーって煩くて(笑)


いまから個室の予約取ってーとかだとちょっと難しいかなって思ったから、俺ん家に来てもらうことにした。







「ただいま〜、おじゃましまぁす」

「なんで、先にただいまなんだよ(笑)」



やいやい言いながら洗面所行って、二人で並んで手洗いうがいしてリビングに戻ると


「わーい！ひかるの匂い〜」

「なんだそりゃ(笑)」

「んー？俺の好きな匂い」

「んなっ、ば、ばかやろ///」

「ふふ、照れちゃって〜。えいっ！」

「うおっ！」

「さっき避けられたから」

「ごめんって」


急にドスンって背中に抱きついてきたから、慌てて踏ん張った。


「一緒に食べたかった……」

「あー、ごめんよ、ひとりで食べちゃって」

「そだよ！！ずるいっ！」

ずるいって…ガキか(笑)

「ほら、いまから焼いてやんから」

「手伝う！」


ご飯は冷凍だぞって言えば、わかった！チンするね！
と、いそいそと冷凍庫から冷凍ご飯を出してレンジに入れてくれる伊野ちゃん。


おうち時間のあいだは、いろんな料理をしていた伊野ちゃんだけど、やっぱり作ってもらったほうが美味しい！ひかるが作るともっと美味しい！って嬉しいこと言ってくれちゃう。


ほんとに、もう。
可愛いぜ、このやろっ！


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