雨と目薬が始まりでした。tkin etc.

Happy holiday ページ41

…

side・ar


24日かぁ〜…
まいったなぁ。

いつもなら暇なんだけどなぁ。

今年は…ちょっとなぁ。

ぁーんーー。


いのちゃん達に誘われたクリスマスパーティー。
即OKしなかったもんだから勘ぐられてるしなぁ。

と考えながら昼飯を食べようと廊下を歩いてたら


ピロン♪
スマホに来たメッセージ。

《24日、何時頃の待ち合わせ？楽しみにしてるからね！》

おぉ、珍しい。
スタンプまで押してくれるなんて♪

保存しておこ、この画面。





実を言うと……
ずっとずっと好きな子がいて
やっと御付き合いができるようになって
初めての二人でのクリスマス。

やっぱちょびっとは
恋人どおし感を満喫したいから
ベタだけどイルミネーション見て
クリスマスディナーなんか食べちゃってー
って予定してるんだけど…






んーどうすっかなー
いのちゃん達と過ごすクリスマスも絶対楽しそうだから行きたいのはやまやまなのだが。

やはり、これはこっちを優先に……

って、下向きながらブツブツ考えてたら
ドシンて強めの衝撃。


「大ちゃん！！」

「うおっ！い、いのちゃ、」

「何？その挙動不審な態度は」

「え？いきなり抱きつかれたら驚くでしょーが」

「いつもしてんじゃん。俺と大ちゃんの仲なのに…」

「そ、そーだっけ？？」


ふいー、あっぶねー。スマホ落とすとこだった。



「24日！大丈夫だよね？来れるでしょ？」

「あ、それさぁ…ごめん、ちょっとヤボ用が……」

「えーー！！なんでよ！！なんでよ！！
毎年クリぼっちな大ちゃんなくせに！」

「むっ！失敬な！俺だってね！」

「俺だって？え？なに？ホントに彼女出来たの？」

「え、ええーと、まぁ、ん、」

「ぎゃーーっ！俺の大ちゃんにー！」

「な、なんだよ！俺のって。いつ俺がいのちゃんのモノになったんだよー」


食堂までの道のり、ふたりでギャーギャーやってたら
何してんの？って高木が現れた。


実は…って話をすると


なら、その子も誘えばいいじゃん！

高木がサラッとそんなこと言うもんだから

「そーしな！！俺がその子を見定めてやる！」

「はっ？？」


いのちゃんまでその気になって、サッサと連絡だ！って騒ぎだして、俺の手から俺のスマホを取り上げた。


「わー！待って待って！俺がする！自分でするから！」


慌てて取り戻したスマホをみつめながら、これから大事なひとに
どうやって説明しようかさらに頭を悩ませた。



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俺もいく！！→←ヤドリギの下で…

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