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349暇つぶし ページ49


それにしても誰にもわかるくらい悪化している。

心臓の薬を点滴で入れてるにも関わらず発作が頻発。

薬を変えないといけないかな。

それから涼介くんをまたナースステーションの真横の部屋に変えないと。

今は膝の痛みもあるだろうから勝手には出歩かないだろうけど何をするかわからないからね。

事故予防を図らないと危険だ。



涼介side

最悪…もうなにもかも。

結局トイレには行けなかったし、点滴入れられるし。それからとっても膝が痛かった。

そしてまたしてもガラス張りの部屋に入れられた。


朝から本当に疲れた。

お水が欲しい。

テーブルの上にコップが置いてあるけど中はもちろん空。

誰かが部屋に来るたびにそのコップを渡してお願いするけど誰も飲ませてくれない。

飲めないと死んじゃうよ…

することだって無いからつまらない。


ベッドから看護師さんはいっぱい見えるけど遊んではくれない。

つまんない。

胸についてるコードを外して遊んだ。

赤・黄色・緑のコードを外したり付ける場所を変えてみたり。

そうすると横にある機械から出る音が変わる。

そして看護師さんもやってくる。


看「それ外さないでって言ってるよね?」

涼「つまんないもん。あそぼ?」

看「暇じゃないの。本でも読む?」

涼「うん!」

看「はいどーぞ。」

何冊か持ってきてくれたけど次の日には読み終わってしまった。また胸のコードを外して遊ぶ。

看「涼介くん?まだそれやるんだったらこれ付けるよ?」

看護師さんが手に持ってるのはミトン手袋。

それはやだ。つけられたら何にもできなくなっちゃう。

涼「しない!しないからやめて!」

看「約束だからね?」

涼「うん。」

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作者名:りょん。 | 作成日時:2020年7月25日 15時

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