いつまでも… 7 (ページ47)

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…

櫻井side

午前中にから何度も発作を起こしているのが気になって様子を見に行った。

ドアを開けて固まる。

何がどうなってるんだ…

床に倒れている涼介くん。そしてそばには血の水溜まり。

緊急事態だ！

すぐさま部屋にある緊急ボタンを押して応援を呼ぶ。

櫻「涼介くん？わかる？」

声を掛ければ目を開けたけど震えている。

良かった。取りあえず発作ではなさそう。

そうこうしていると看護師が複数人来てくれた。涼介くんをベッドに戻して出血部位を確認する。

涼「トイレっ行くの！離して！」

櫻「トイレは後！血が出てるのを止めないと」

涼「いやぁ！」

看護師にじたばたする涼介くんを押さえてもらって止血を行う。

ああ、ずいぶん大きく切ったね。

右膝がパックリだ。

抗凝固剤を使っているから血は止まりにくいしこれは縫った方が良いかも。

取りあえずガーゼで圧迫。

それから…転んだ衝撃で点滴も引っ張られて抜けたよう。

手からも血が出てる。こっちも止血する。

涼「うわぁ～ん…いやって言ったのに…ううぅ…。」

なかなか止血できなくてついに涼介くんの膀胱は限界を迎えたみたい。

櫻「ごめんね。でも血が止まらなかったら大変だからね。取り替えるよ。」

おむつを取り替えて、涼介くんには可哀想だけどあと２つ頑張ってもらわないといけない。

部屋を出て膝の縫合をする準備をしている間に看護師に点滴は入れてもらおうと思ったのに拒否しているとPHSに連絡が来た。

櫻「いやいやしてるんだって？」

涼「入れない。痛いのや！」

櫻「ご飯食べてないし入れないわけには入れないの。」

涼「やんない。っいたっ…」

じっとしてないから圧迫止血している膝のガーゼに血が滲んでる。

櫻「ほら、動くからだよ。そこも血をちゃんと止めないといけないし。頑張るよ。」

涼介くんのペースに合わせてたらいつまで経っても進まない。

また看護師に抑えてもらって点滴を入れた。

涼介くんの血管細いからなるべく大事にしてもらいたいもんだ。

治療のたびに入れてるから血管も傷ついて入れられる場所が限られてきている。

少しの痛みでもこんなに嫌がるのに神経の多い手の甲にしか点滴を入れられなくなりそうだよ…。

なんとか点滴は入れたけど涼介くんの機嫌は最悪。