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涼「んんっ…はぁっ。っくぅ…」

ナースコールを押す。

看「どうしたの?」

涼「いたい…」

なんで?なんでこんなに痛いの。

発作の頻度が目に見えて多くなった。

今まで痛いのは一瞬ですぐに治まったのに。


1度発作が起きると終わった頃にはぐったりしてしまう。今日はこれで3回目だ。

疲れて喉も乾くのにどうすることもできない。



朝点滴で入れられた利尿剤のせいでトイレの回数ばかり増える。

おむつは履いているけどちゃんとトイレに行きたくて何とかベッドから起きて立った。

けれど踏み出した足に力が入らなかった。


あ…

どんっ。

目の前に床がある。

えっと…

ちょっと考えて転んだってわかった。

と同時に右足に痛みを感じた。

あ…どうしよ。

怖いっ…助けて。

見ると右膝から血が流れてる。


血は得意じゃない。というか大の苦手だ。

いつだったか血を見て失神したこともあるくらい。


ベッドから降りちゃったからナースコールにも手が届かない。

んうぅ。もういやぁ…

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作者名:りょん。 | 作成日時:2020年7月25日 15時

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