いつまでも… 7 (ページ45)

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櫻「レントゲンのですがこれが今回のでこちらが前回の物になります。心臓の大きさが違うのわかりますか？」

宏「大きくなってる。」

櫻「はい。エコーでも心臓の動きが悪くなっているのは明らかです。

　そして入院後夜中にも大きな発作を起こしています。

　それから顔を見ただけだとわからないのですが手や足に浮腫みが出てきています。

　体の水分が多いと心臓への負荷が高まります。

　発作が誘発され、最悪心臓が止まってしまうこともあるんです。」

宏「そんな…」

櫻「それでまずは体の水分を抜くことが必要になります。ですので利尿剤を使用しながら禁飲食で治療していきます。」

慧「飲まなくて脱水にはならないですか？」

櫻「もちろん栄養も補わないといけないので点滴でカロリーを調整し微量ずつ補液も行っていきます。」

宏「いつまでですか？」

櫻「はっきりとは言えませんが浮腫みが無くなるまでです。

　そしてその後制限をなくしてしまうと元に戻ってしまいますので飲水できる量を決め、

　食事も減塩することで心臓への負荷を減らします。」

宏「その制限は一生必要なんですかね…？」

櫻「状態を見てになりますね。」

涼「…」

涼介side

もうよくわかんない。

わかったのは取りあえず何も食べられないし飲めないってこと。

それからまたしばらくは退院できそうにないってこと。

入院生活が幕を開けた。