313再入院 ページ13
…
1時間立たずに震えは治まった。
涼「暑いっ。んーあぁ。」
熱は38.8℃。やっぱりだ。
涼介に病院に行くことを伝えるが納得せず。無理やり抱っこして家を出た。
涼「行かない。平気…だもん。おうちかえるーのー！」
慧「平気なわけないでしょ？今は言うこと聞いて。涼介の体は辛いよ助けてって言ってるよ。お家にはまた戻ってこられるから。」
涼「あ〜あぁ…んんー」
もう夜間の時間帯だけど病院には事前に連絡を入れていたから救急の受付に行ったらすぐに病棟に案内してもらえた。
部屋は前にいたことのある個室。涼介だけ中に入れられ俺は廊下の椅子で待つように言われた。
…
熱や血圧、他の全身の状態を診られ、涼介が嫌いな採血もされて機嫌は最悪。点滴も入っている。
俺が部屋に入った時には大泣きだった。
慧「頑張ったね。えらかったよ」
涼「ううぅ…痛かったぁ…ああ〜」
そう言えば病院に連絡した時櫻井先生はいないって言われたんだ。
？「初めまして。救急医の大野です。」
慧「ありがとうございました。」
大「できれば鎮静剤を使えれば良かったのですがちょっと血圧も低くてですね。
意識レベルが落ちても鎮静してしまっていると状態が判断しにくいので使いませんでした。
採血は結果待ちですのでしばらくお待ちください。
あの、最後に排尿したのはいつになりますか？」
慧「ええと…午前中に退院してからはしてないと思います。帰る前…10時半ごろですかね。」
大「そうですか。見たところ脱水もあるので点滴を入れています。水分や食事はとれていないですか？」
慧「昼と夕方にすったりんごとスポーツドリンクを少量だけですね。」
大「わかりました。明日の朝櫻井が来ますのでそこで今後のことについては話があると思います。
この様子だと２、3日は入院が必要そうですね。」
慧「そうですか…よろしくお願いします。」
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作者名：りょん。 | 作成日時：2020年7月25日 15時
