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…
宏「はいどうぞ。」
慧「いただきます。」
うどんとりんごを持ってベッドサイドに行く。
慧「宏太が作ってくれたよ。少しでいいから食べてね。」
ギャッチアップして少し体を起こす。
うどんはスプーンで小さくして口に入れる。
良かった。今回はまだ嚥下機能が落ちてない。
冷たいのが良かったのかりんごは全部食べられた。うどんは2口でいらないと言われたけど。
最後に薬を飲ませて布団を掛ける。
アイスノンもぬるくなってるから交換する。
ウトウトしてるなーと思ったらすぐに寝ちゃった。
リビングに戻ってうどんを食べる。
慧「ごちそうさまでした。」
宏「なんとかなんないもんかな…やっと帰って来たのにこれじゃねぇ。」
慧「そうなんだよね。今回も無理を言って帰って来たわけだし。」
宏「可哀想だね。ストレスも溜まるよね…。
あーほんとなんで涼介なんだろう。他はみんな風邪すらめったに引かないじゃん。」
慧「涼介が全部もらってくれちゃったんだよ。きっと…」
…
夕方になっても熱は下がらず。38℃台のまま。
浅い呼吸を繰り返している。アイスノンも何度変えたかわからない。
慧「つらいね…」頭をなでるとうっすらと目を開けた涼介。
涼「だい…じょうぶ…」これのどこが大丈夫なのよ?
宏「夕食どうかな?」
慧「んー。またりんごお願いしていい?」
宏「もちろん。あとスポーツドリンクならあるけどいる?」
慧「うん、それも一緒に。」
…
慧「涼介、りんごだよ。口開けて?」
身体を起こすと温かさが伝わってくる。温かいというより熱すぎるけど。
涼「いらない。横にして…」
1口だけ食べて持ってきてもらったスポーツドリンクもほんの少しだけ飲んでそう言われた。
相当つらいんだと思う。
…
それから少しして涼介の方から物音がした。様子を見に行くと震えている。
涼「寒い…寒いよ…」
熱を測ったが先ほどと変わらず。
震えてシバリングを起こしているから時期にに上がってくるだろうな。
取りあえず布団と毛布を追加して温める。
慧「熱上がってくるだろうから、震えが治まったら病院行ってくる。」
宏「わかった。」
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作者名:りょん。 | 作成日時:2020年7月25日 15時