いつまでも… 6 (ページ10)

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…

…わぁ。

いつの間にか寝てたみたい。

…うぅ。お腹痛いかも…

んん…キュルキュル言ってる…

この時にナースコールをすればよかったんだと思う。

でもその時はトイレに行かなくちゃという思いで頭はいっぱいだった。

栄養は点滴台と同じようなスタンドにかかっているから押して行かないといけない。

痛いお腹を抱えながらゆっくりベッドを下りて歩き出す。

目の前にトイレが見えてきた。と同時に強い腹痛に襲われる。

あぁ。あー…。

じわじわと濡れる感覚。

間に合わなかった…。

恥ずかしくて、お腹が痛くて。

立っていられなくなってその場に蹲る。

ズボンに目が行くと泣きたくなった。

染みが出来ている。

栄養を入れる前、嫌だったけどおむつを履かされた。

最悪の場合を考えてのことだったのだろう。

でも今、その事態を超えている。

おむつに吸収されきれなかった分が漏れてきてズボンを越えて床を汚しているのだ。

えっ！？ううぅ…。

誰か…。

助けを呼びたい。でも見られたくない。

そう思うと声が出なかった。

今出したからだろう。幸い、腹痛は無くなっていた。