299 ページ49
ゆ「帰ろっか。」
涼「うん。」
ゆっくり病室まで帰った。
部屋に戻ると看護師さんに怒られた。
でも泣いてたのがわかったみたいで看護師さんが慌ててた。
なんでもないとだけ伝えてベッドに横になる。
ゆうくんと楽しい冒険に出たはずだったのに。気分はどんよりしている。
ゆうくんが悪いわけじゃない。
退院後に何をするかなんて話題を振ったのは自分だ。
ゆうくんが話したことに羨ましさと悔しさと。もうよくわかんない。
なんで?そんな思いが頭の中をぐるぐるする。
なんで学校行けない?退院できないから。
なんで退院できない?まだ体調が良くないから?でもわかんない。元気なのに…。
なんで運動できない?心臓がポンコツだから。
なんでポンコツなの?なんでだろう…。
みんなと同じことがしたい。
遅くてもいい。走ってみたい。
ゆうくんみたいに野球をしてみたい。
自分にとってスポーツは見るものだった。やったらどんな感じなんだろう。
考えてもわからないね…。
考えるのも疲れたや。
こういう時は寝るのが1番。
嫌なことも忘れられるから。
目を閉じればスッと眠りについた。
194人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りょん。 | 作成日時:2020年6月30日 18時