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ゆ「帰ろっか。」

涼「うん。」

ゆっくり病室まで帰った。

部屋に戻ると看護師さんに怒られた。

でも泣いてたのがわかったみたいで看護師さんが慌ててた。

なんでもないとだけ伝えてベッドに横になる。



ゆうくんと楽しい冒険に出たはずだったのに。気分はどんよりしている。

ゆうくんが悪いわけじゃない。

退院後に何をするかなんて話題を振ったのは自分だ。


ゆうくんが話したことに羨ましさと悔しさと。もうよくわかんない。

なんで?そんな思いが頭の中をぐるぐるする。


なんで学校行けない?退院できないから。

なんで退院できない?まだ体調が良くないから?でもわかんない。元気なのに…。

なんで運動できない?心臓がポンコツだから。

なんでポンコツなの?なんでだろう…。


みんなと同じことがしたい。

遅くてもいい。走ってみたい。

ゆうくんみたいに野球をしてみたい。

自分にとってスポーツは見るものだった。やったらどんな感じなんだろう。


考えてもわからないね…。



考えるのも疲れたや。

こういう時は寝るのが1番。

嫌なことも忘れられるから。

目を閉じればスッと眠りについた。

300→←298自分だけ



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作者名:りょん。 | 作成日時:2020年6月30日 18時

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