いつまでも… 6 (ページ35)

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そう言えばあの事件の犯人は6年生の3人だった。

もちろん涼介に面識はない。

どうやって知ったのかはよくわからないけど

「ちょっとからかってみたかった」

そんな軽い気持ちが涼介を苦しめた。

学校の先生にそれぞれの子とその両親が涼介に謝罪したいって言っていると言われた。

けれどまだ入院しているし断った。退院してからだとしても涼介には合わせる気はないけれど。

だって謝って済む問題じゃないでしょ？

普通に殺人未遂だと思うんだけど。そんな人たちに合わせたくない。

…

涼「今日帰る。」

櫻「んー。まだいいよって言ってあげられないよ。」

涼「なんでよ。にい迎えに来たもん。一緒に帰ろ？ね？」

慧「困ったねー」

涼「なんで？いいじゃん。涼介のこと嫌い？」

慧「そうじゃないよ。大好きだよ。でもね、このまま帰っても涼介が辛くなっちゃうだけだから。」

涼「大丈夫。涼介元気だよ？」

慧「だから…」

同じような会話を前回もしたな…

それで結局経管栄養にすることにして帰ったんだよな。

櫻「とにかく今日はお泊りだよ。」

涼「じゃあ明日？」

櫻「お鼻の管も胃瘻もやらないんだよね？」

涼「うん…。」

櫻「ならお口から食べられるまでは帰れない。」

涼「なんでっよ…んんっ」

櫻「今の状態で帰ったらだんだん元気なくなって動けなくなっちゃうの。

この点滴があるから今元気なんだよ。分かる？」

涼「やだ！わかんないもん！帰る…帰りたい。」