いつまでも… 6 (ページ28)

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涼介side

どうしたらお家に帰れるかな？

一向に退院できそうにない。熱もあって体もだるい。

それに気持ちが悪くなる。吐きそうになるのに何もでなくってつらい。

よくわかんなくなって部屋を散らかした。

松本先生っていう人が来た。

担当の先生が変わるのかと思ったけどそうではないみたい。

お話しようって言われてもそんな気にはなれなくて無視した。

それなのに次の日にも来た。

その日は朝からとってもだるくて動く元気もなかった。またお話しようって。

意味わかんない。

できないことばっかり言うし。

悲しくなって涙が溢れる。

帰りたいしご飯も食べたい。

学校には…ちょっと行きたくないけどここにはもっといたくない。

何しに来たんだよ。

もう聞きたくない。

涼「帰って…来ないで。はぁっ…うぅ。おっ…」

また気持ち悪くなってきた。

松「おっと。大丈夫？」

近くにあったガーグルベースンを口元に当てられる。それをグッと手で押し返す。

涼「…出てって…」

全然大丈夫なんかじゃない。

でもこれ以上近づいて欲しくなかった。

松「わかった。櫻井先生呼んでくるね。今日はありがとう。また来るね」

…

松「櫻井先生、涼介くん嘔気があるみたい。俺には近づいて欲しくないっていうから診てあげて。

　それから涼介くん少しづつ変われると思うよ。俺は嫌われちゃったけどねー」

櫻「え？どういうこと？」

松「そのうちわかると思うから、そんなに心配しないでいいよ」

そう言い残して病棟を出る。

櫻「ちょっとー！…」