いつまでも… 6 (ページ18)

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268こわかったページ18

…
病院には途中で連絡をしておいたから着くとすぐに案内してもらえた。

櫻「とりあえず、レントゲン撮りますね。立てるかな？」

ぐったりとしていたから検査室まではお兄さんに抱っこ連れてきてもらった。

…

櫻「結果が出ました。この画像を見てもらうとわかると思いますが肺炎になっています。

　それから管が十数㎝抜けたために先端が気管の位置にありますのでこの後抜きますね。」

宏「うわぁ」

レントゲンの画像を見させてもらったけど素人が見てもわかるくらい白くなっている。

左はそうでもないけど右が真っ白だ。

櫻「これから熱が上がると思います。抗生剤を投与して治療していきますので入院になります。」

慧「お願いします。」

手続きをするため先に看護師さんに涼介を預けて後から部屋に行くと経管栄養の管は抜かれ、代わりに酸素のカニューレが付けられていた。

右手には点滴が入れられていた。

目元が濡れているのを見るとまた泣いたんだね…。

どうしてこんなに苦しまないといけないのか？心が痛くなる。

宏「涼介、学校で何があったか話せるかな？」

涼「…こわかった…」

宏「うん。怖かったよな。図書室には１人で行ったの？」

涼「うん…。本借りたの。」

宏「それで？」

涼「ご飯食べられない赤ちゃんって言われた…」

慧「はぁ？なんだよそれ。」

涼「っふぇ…っ…」

宏「慧、そんな低い声出さないで。怖がっちゃうから。」

慧「ごめん。つい。」

宏「誰に？」

涼「知らない…。3人いた。何回もやめてって言ったのに…っううぅ…」

宏「えらいな、やめてって言えたんだもんね。」

涼「飲ませてやるって管引っ張られて、口にも入れられたっ…」

宏「苦しかったね。ごめんねすぐに助けてあげられなくて。」

涼「んーんん…」

傍で聞いている櫻井先生も唖然としている。

これは酷すぎる。

いじめなんていうもんじゃない。危うく死ぬところだったじゃないか。

つまり抜けかかっている管から牛乳を入れたからそのまま肺に流れた上に

口から入れられたのを誤嚥したってことだよね。

まだ学校に行けるようになって2週間くらいなのに。また入院なんて。