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262睡眠薬 ページ12

櫻「じゃあ、点滴にする?入院しなくちゃいけなくなっちゃうよ?」

涼「しない!何もしない!」

結局何もできずにお兄さんが迎えに来た。



櫻「お待ちしてました。」

慧「どうでしたか?」

櫻「結果から言うと速度を上げるのは厳しいです。

 ですので学校に行く昼間は量を減らして、その分夜を増やしましょう。

 それから、涼介くんには言わないで欲しいと言われたのですが、昼に腹痛と多量の下痢をして
 
 シャワーをしています。

 失敗してしまったことに相当ショックを受けているので気にかけてあげてください。」

慧「そうですか…。」

櫻「それでですね。夜の栄養を拒否していましてまだできていません。

 栄養不足になるのは困るので弱めの眠剤を処方しますので使ってください。

 他の薬とともに今投与すれば家に着くころには眠くなるでしょう。

 ベッドで上半身を少し起こすのを忘れないようにして寝ている間に栄養を入れてください。」

慧「そういう方法もあるんですね…」

櫻「まあ。でも本人の意思には反しているのでどうしてもの時だけ使ってくださいね。」




慧「涼介!お迎えに来たよ。」

涼「慧にい!帰ろ!」

慧「栄養は嫌だって言ったんだって?」

涼「だって…」

慧「栄養はおうち帰ってからでいいから今お薬だけ入れていれるね。」

涼「いいよ。」

少量の水にいつもの内服薬と今処方された眠剤を溶かして管からシリンジで注入する。



櫻「気をつけて帰ってね。何かあればまた受診してください。」

涼「…」

慧「ありがとうございました。涼介もバイバイして?」

涼「バイバイ…」

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作者名:りょん。 | 作成日時:2020年6月30日 18時

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