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…
そのまま部屋に戻ると涼介が口を手で押さえている。
また気持ち悪くなっちゃったのかなと思ったけど、涼介が手を離した瞬間に口からこぼれたのは赤い液体…
…血だ。
慧「涼介?大丈夫?!」
涼「ん?」
慧「血が出てる!」
涼介は気づいてなかったみたいで口を拭った手を見て目を見開いた。
ベッドに座っていた涼介の体が後ろに傾いてそのまま倒れる。
慧「涼介?わかる!?」
倒れ込んだ涼介を揺さぶるけど目を開けない。
取りあえずナースコールを押した。
すぐに先生も看護師も複数人走ってきた。
櫻「涼介くん?わかるかな?吸引して!意識ないし窒息する!血圧測って!あと採血も!」
看「はい!73/51です!」
櫻「足側高くして!内視鏡室空いてるか確認して!」
櫻「あ、わかる?良かった。手握ってみて。うん大丈夫だね。」
開眼して、掌握もできる。意識レベルが落ちたのは数十秒だけですぐに元に戻った。
看「空いてるそうです!」
櫻「じゃあ、ストレッチャー持ってきて。」
櫻「お兄さん、これから緊急で胃カメラ行います。
出血がどこからか確認の上必要ならば輸血等を行っていきます。
承諾書の方にサインお願いします。」
慧「はい…。」
何が何だかわからない。
言われるがままサインをした。
なんで血なんか…?
不安が頭をよぎる。
そして涼介はストレッチャーに乗せられ運ばれていった。
俺は部屋で待っているように言われ、1人取り残された部屋で脱力した。
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作者名:りょん。 | 作成日時:2020年6月30日 18時