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侑李side


少しづつできないことが増えていく涼介を見るのは辛い。



でも、後悔はしたくない。



そんな思いでそれからも時間を見つけて毎日会いに行くようにしていた。





侑「涼介…痛いの?」



涼「んっ。ゔぅんん…っはぅ。」



涼介がこんなに苦しそうなのに何もできないのがもどかしい。





大「追加で痛み止め入れるからね。」


痛み止めを入れれば表情が和らぐけどまた時間が経つと痛くなるみたいで、


痛み止めを入れることを繰り返している状態。






涼「んんっ。んー」



酸素マスクも嫌なのか手でずらしてしまう。



大「それは外さないよー。もっと苦しくなっちゃうからね。」




大「大丈夫だよ。ほら目開けられる?


知念も裕翔もここにいるよ?良かったね。


裕翔もほら手握ってあげて。」



大ちゃんの優しい声も一方通行だ。




涼介の声が聞きたいよ…





右手に僕、左手は裕翔と手をつなぐ。




血の巡りが悪くなってるみたいで手がひんやりとしている。




顔色も随分悪いように思う。




侑「涼介…」






いつか。



いつかこんな日がくるんだなって。




その時は涼介を安心させてあげるんだって思ってたのに。




全然上手くいかない。









大「薮くん」



宏「うん。たぶん、今夜が山だと思う。


血圧がかなり下がってる。


いつ心臓が止まってもおかしくないんだ。」




今日は容態が急変して3日目。



特別に僕はずっと付き添わせてもらってる。





そんな言葉、聞きたくなかった…

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作者名:りょん。 | 作成日時:2022年1月24日 21時

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