ともに歩んでくれますか？２ (ページ17)

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…

お風呂にはまだまだ入れそうにないから暖かいタオルで身体を拭いてパジャマに着替えさせる。

大分薄くはなってきたけど完全には消えていない痣に心が痛む。

侑李も痛いのかタオルで身体を拭くだけで身体を捩る。

相変わらず声は出さないけど。

…

ベッドに横にするとお風呂から上がってきた涼介が戻ってきた。

涼「一緒に寝ていい？」

慧「いいよ。」

涼「侑李小さいね？何歳？」

慧「涼介と同じだよ。」

涼「そうなんだ。一緒に寝ようね、侑李。」

涼「今日はね…。」

涼介は一生懸命侑李に話しかけている。

寝る直前のこの時間。

涼介の日課は覚えたばかりの絵本を侑李に読んであげることになっていた。

内容が理解できているかは関係ない。

涼介が侑李を思う気持ちが大事なことだと、俺は思う。

そんな微笑ましい2人を横目に俺は家事をするのが日課だ。

しばらくすると寝息が聞こえ、向き合って寝る姿が可愛らしかった。

それにしても涼介は侑李に何か運命的なものを感じたのかな。

涼介はここに慣れてきたと言っても他の子と遊んでいる姿はほとんど見ない。

大抵1人で静かに遊んでいる。

だから侑李に興味を示したのは意外だった。

でも、案外侑李にとってはいいのかもしれない。

ただ寄り添って時々声を掛けるだけ。

それも侑李にとって当たり前のことではなかったはずだから。

少しづつ仲良くなってくれたら嬉しいな。