君と生きる世界～輝く明日を夢みて～ (ページ43)

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…

涼「ねえ…慧ちゃん…こうたは？いつ迎えに来るの？」

そいえば宏太のことはまだ言ってなかった。

涼「ぼくダメなことした？嫌われちゃったかな…」

慧「違うよ。でも…」

その先が続かない。なんて言えばいいのか。沈黙は不安にさせるだけってわかってる
けど言葉が出てこない。

慧「宏太はね涼介のこと大好きだよ。それは変わらない。
　でもね。宏太車乗ってる時に事故に遭ったの。それでね死んじゃったんだよ…。」

涼「え…？もう会えない？」

大粒の涙が溢れてきた。

うわぁーん…やだっ…こうたっこうたっ…会いたいの…

慧「ごめんな。宏太の分も涼介が強く生きような…」

俺は決めた。この子と生きていくことを。

宏太は家で仕事をしながら涼介の面倒を見ていた。

俺は不規則な生活だし涼介を日中は施設に預けることも考えたけど、それは宏太は望んでない気がして涼介の病室にもう一つベッドを入れ俺もそこに住むことにした。

しばらくすると涼介は脱水も良くなって今は床ずれの処置をしてるだけだから退院はできる状態だけど、家に戻せば１人になっちゃうし病院で暮らしている状態。

俺のアパートは引き払い、宏太の家に引っ越した。

いつか涼介が帰れるようになった時にちゃんと家を残してあげたいと思ったから。

涼「ねぇ。慧ちゃんがパパになってくれるの？ずっと一緒にいてくれる？」

慧「うん。ずっと離さないよ。」

「代役は…。」END