君と生きる世界～輝く明日を夢みて～ (ページ42)

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抱えたまま病棟に行けばみんなびっくりしたように俺を見る。

慧「ごめん、部屋空いてる？できれば個室で」

看「え？入院ですか？部屋…師長に確認しますね。でその子はどうしたんですか？」

慧「うん。手続きしてないけど入院で。友達の子。わけあって俺が面倒を見るから。」

取りあえず採血して点滴をして。

着替えさせるときに身体を確認すると背中と腰に床ずれが出来てる。

やっぱりか…。

床ずれ予防には２～3時間毎に体位を変えてあげることが必要だ。

例えまだ6歳で体重が軽くても自分で動けない場合は床ずれができやすい。

それを6日間も放置することになってしまったのだ。俺のせいだ…。

涼「いたい…」

慧「ごめんね。痛いね。洗ってお薬塗るからね」

軟膏を塗ってガーゼを当てる。

それから…この子には排泄障害もあったはず。

慧「ちょっとおむつ見るよ？」

涼「んー。」

あれ？汚れてない。膀胱付近を触ると溜まってる感じはある。

慧「涼介、おしっこしたくない？」

涼「わかんない。でもおなか苦しいの。いっつもこうたが管入れるよ？」

そっか。宏太が導尿してたんだ。ここだと数時間おきに導尿やるのはマンパワー的に厳しいか。

慧「涼介。宏太みたいにこまめにおしっこ出してあげられないからしばらく管入れっぱなしにできるやつにしてもいいかな？」

涼「いーよ。」

膀胱留置カテーテルを入れると色の濃い尿が出てきた。やっぱり脱水だな。

慧「ご飯食べられそうかな？」

涼「うんちょっとね。」