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薬が効いたようで1時間後には酸素マスクも取られ、会話も出来るまでに回復していた。
慧「頑張ったね。まだ苦しい？」
涼「もう…大丈夫。」
ほっぺには涙が乾いた跡が残っていた。
実はこの治療法で今回みたいにアレルギー反応が重かったことは初めてではない。
こんなに苦しい思いをしても涼介は克服したいんだよね。
…
先「今回はアレルギー反応が強く出ましたので量は増やさずに行きましょう。0.9mlでまた1週間後に来てください。」
慧「わかりました。ありがとうございました。」
先「あと、軟膏出しておきますので塗ってあげてくださいね。」
慧「はい。涼介、立てる？」
少しぐったりしてしまった涼介。体力も使ったし疲れたよね。
俺に手を伸ばしてくるから抱きかかえて変えることにした。
最近はもう子どもじゃないもんって手を繋ぐことさえ嫌がられるからこうやって甘えてくれるとちょっと嬉しい。
相当疲れていたようで家に着く頃には夢の中だった。
そのままベッドに運んでしばらくお昼寝をさせたら元気になったみたい。
一緒に夜ご飯を食べてお風呂に送り出す。
とそこまではよかったのだが…
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作者名：りょん。 | 作成日時：2021年5月28日 1時
